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18歳以上ですか?
02にしおりをはさみました!
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02
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職員室に入ると
まだ授業中なのかほとんどの先生が
いなかった
紘も授業なのか
職員室にはいなかった
授業持ってる先生って
大変だな…
紘…無理してないかな…?
大丈夫かな…?
「…心配だな…」
「誰が心配なんですか?」
「っ?!」
突然聞こえたその声に驚き
声がした方を見ると
そこには相澤先生がニコニコ笑いながら
立っていた
「相澤先生…びっくりさせないで下さいよ…」
「すみません…そんなつもりはなかったんですけど…」
相変わらずおっとりしていて
話す速度も少しゆっくりめだ
笑顔を絶やさないこの先生は
ある意味すごい
「それで?誰が心配なんです?」
「…え?あ、いや…その…」
「ん〜?」
「…っ!言わなきゃダメですか…?」
「言いたくないなら無理には聞きませんよ?」
別にいいよな…
紘の事が心配だって言っても…
大丈夫だよな?
「いや、言いたくない訳ではないんですけど…」
「ふむ」
「…その紘…じゃなくて、桜井先生の事が心配だな〜って」
「あぁ!桜井先生ですか〜!仲いいですもんね、2人!」
「まぁ、幼なじみなので…」
「幼なじみか〜!何かいいですね、それ!」
どこにときめいたのか分からないけど
目を輝かせる相澤先生
何と言うか…この先生…
少し変わってる?
「僕の前では下の名前で呼んでも大丈夫ですよ?」
「…え?」
「桜井先生の事ですよ!」
「…いいんですか?」
「いいんです!」
やっぱりこの先生
変わってる…
少し子どもっぽい所が
ある気がする
「…相澤先生って…不思議な人ですよね…」
「僕がですか?」
「はい。何か…不思議です」
「不思議か〜。初めて言われました!」
「本当ですか?…結構言われてると思ってました」
「桐谷先生が初めてですよ!」
「…意外ですね…」
何と言うか…癒し系?なのかな…
生徒に好かれそうな感じ…
いつもニコニコしてるし
話しやすいし…
一緒にいて居心地いいし
「図書館司書なのであまり職員室にいないから、気づかれてないだけかもしれませんね?」
「ほとんど図書室にいるんですか?」
「もちろん!昼休みとか会議とか以外ずっと図書室にいます」
「…俺と一緒ですね」
「桐谷先生もですか?」
「はい。いつ体調の悪い生徒やケガをした生徒が来るか分かりませんから…」
「ちゃんと生徒の事考えてるんですね、桐谷先生」
「そ、そうですかね?」
「そうなんです!」
どこか誇らしげに笑った相澤先生
…本当に不思議な人だな
「あ!そうだ!桐谷先生、今暇ですよね?」
「え?あ、はい…暇ですけど…」
「だったら図書室に行きませんか?1度見てもらいたいですし」
「図書室ですか〜。いいですね!行きたいです!」
「じゃあ決まりですね!行きましょう!」
ノリノリな相澤先生の後に続いて
俺は職員室を後にした
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