アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
クリスマスSS Mの愛4にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
クリスマスSS Mの愛4
-
身体を繋いで、離れて、寝室でまた繋いで…。合間に眠りを挟みながら、ベッドの中で、二人きりの世界を思う存分楽しんだ。
十二月二十五日の朝。肌寒さに目覚めた我妻が、上半身を起こす。眠気眼を擦っていると、落合が目覚めたらしい。何やらごそごそしだして…。
何故か、ベッドの手前で土下座し始めた。
「…ええ、っと…??」
唖然とする我妻だったが、すぐに己を取り戻す。
(…冷静になれ、年上彼氏・俺。落合の思考回路ならある程度辿れるだろ。…昨夜はいい雰囲気だったし、抱かれていた最中の何かが問題じゃないと思う。じゃあ、何だ??何でコイツいきなり土下座し始めたんだ??)
「すみませんでした!!実は俺、俺…ッ!!」
「え、おい、待て。まだ俺の中で答えが出せてないんだが…。」
「実は俺もクリスマスプレゼント用意出来てませんでしたッ!!」
1カメ。2カメ。3カメ。…ドッキリだったらこんな感じで、我妻の顔が抜かれていたに違いない。…じゃなくて。
「んだと、てめぇ。」
起き上がった全裸の我妻が、同じ格好で土下座していた年下の恋人の片耳を容赦なくのびのび引っ張る。
「痛゛、い゛だい゛でづ、京司さんっ!!」
「昨夜俺があの台詞言うのにだいぶ抵抗あったっつーのに、お前結局何もないのかよ!!」
「ごべん゛な゛さ゛い゛ッ!!今夜、夜景が綺麗なレストラン予約したけど、いっぱいで…。結局キャンセル待ちです…。」
べそをかきながら、縋りついてくる年下の恋人に、ええいうざったいと腕を薙いで距離をとりつつ、我妻は堪えきれずにふふっと笑う。
「ふふ…っ。なぁ~んだ。俺とお前、結局同じこと考えていたんだな。」
くすくす笑う我妻を見て、年下の恋人が口を開く。
「…京司さん。」
「ん??」
落合は顔をいっぱいに綻ばせて、満開の花みたいに笑ってみせた。
「綺麗です。」
「…~っ。」
我妻はツカツカと彼に近寄っていき、だらしない両頬を指で掴んで、めいっぱい引っ張ってみせる。
「いだっ!!らから、そえやべでっ!!」
「うるせぇ!!緩みきったお前のほっぺを引き締めてやろうとしてんだよ!!」
「ひえぇぇ~っ!!」
少しして、二人の笑い声が部屋いっぱいに広がっていった…。
(プレゼント おしまい)
_
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 11