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二重生活(1)にしおりをはさみました!
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二重生活(1)
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「さて、着いたようだよ“リンドウ”
─── Let's start the party.」
("パーティーを始めよう")
ルカさんに続いて車から降り、フルフェイスの仮面を被る。SMILEでは仕事の際には必ず目元が隠れるマスクをつける。幹部になるとフルフェイスのマスクを与えられる。
─── そう、オレも幹部6名の中の1人
フルフェイスのマスクと“リンドウ”というコードネームを与えられている。
ルカさんも“スイレン”のコードネームを持つ幹部。
仕事の最中はお互いコードネームで呼び合う。
「この人数だ。今回も少し骨が折れそうだな。真面目に
働けよ?」
「スイレンには言われたくない」
「アハハ☆ それもそうだ。じゃあ行くか」
スイレンが勢いよくドアを蹴破るとそこには10名ほどの組織の人間がいっせいにこちらを向く
「─── 皆さん。初めまして、そしてサヨウナラ」
スイレンが軽く挨拶と辞儀をし、にこりと微笑む。
その後1発の銃声がなり、血飛沫を上げながら一人の男が倒れる。向こうも状況を理解したようで
楽しい夜の始まりだ
「あーーーー、久々に楽しい仕事だったな☆
おーい、シード生きてるか?」
「…な、なんとか全員生きてます……」
シード達は蹲りながら何とか声を出して答えていた
「よーし、よくやった。“リンドウ”は死んだか?」
「……生きてます」
「あららぁ。ボロボロじゃんウケる☆」
「そんなピンピンしてるのが可笑しんだよ」
「横腹に1発貰ったからってカリカリすんなよ」
「してません」
「とりあえず楽しいパーティーもこれでお開きだ☆
こんだけ派手にやれば他の奴らへの牽制にも十分だろ
うし、後は処理班のヤツらに任せて俺たちは撤収だ」
幹部が2人いるとはいえ、スイレンはサボってばっかりだし5人で100人近くの相手をするのはキツイな。
“スイレン”はほぼ無傷、オレは横腹に1発貰った。あとの3名は1週間はベッドから起き上がれないだろう。まあシードにしたら大したもんだ。
それにしてもこの傷は───
「明日の体育大丈夫かな…」
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