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あの日の出来事(1)にしおりをはさみました!
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あの日の出来事(1)
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「ハアハア……チッ、こんなの聞いてないぞ」
オレは左肩を押えながら、周囲から聞こえる銃声や怒鳴り声に身を潜め、聞こえるはずなんてないのに、思わず小声で教育係に文句をいう。
オレは今なかなか面倒な任務についている
どうしてこうなったのかというと ─── 、
資料室でルカさんに渡された資料に目を通した
どうやら、今夜クスリの売買があるらしくその処理がオレ達の任務だ。
これまでは今回みたいに直接対処しなければいけない任務はなかったため、人間の処理は今回が初めてだ。ルカさん単独の依頼にこっそりついていかしてもらって見学はしたことあるけど。
SMILEではクスリはご法度なため、組織のナワバリでそういうことがあればすぐ対処するようにしている。
しかし今回は日本。
とくにうちの管轄という訳では無いが、どうも組織と手を組んでいる日本のマフィアからの依頼らしい。
極道とかいったかな?
そのためルカさんとオレはしばらく前から日本に来ている
ルカさんは遅れてくると言っていたため、いつもの真っ黒なスーツに袖を通して、ルカさんから預かったマスクを手に取引場所へと向かった。
まああの人のあとから行くは信用ならないと最近学んできた。
まだ3時間前だが現場の下見として、マスクをしっかりと被り、銃を片手にクスリの取引現場へ1人で向かうとそこには数十人の男達が一斉にこちらへと顔を向ける
─── やられた。
一瞬でオレはルカに嵌められたと気づいた
そしてオレの状況はこの話の冒頭へ戻る
どうやらここにいる人間達はSMILEのことを知っているようだ。前後左右、四方から、襲いかかってくる攻撃を避けながら、ガーデンやルカさんに教わったことを思い出しながら一人一人確実に仕留めていく。
「あの仮面はSMILEだ!!女や子どもでも容赦するな!!!」
「殺られる前に殺るんだっ!!」
だから、女じゃないってとそんな男達の声を聞きながら、人を殺すのは初めてなのにこの逼迫した状況のせいか躊躇いは一切ない。
流石にこの人数の攻撃を1人では避けきれないと思っていた矢先だ
ドン!!!
1発の銃声が響き、俺の左肩へと命中した。
「ヴッ」
流石に貫通したと思うが、止血しないといけないため急いでオレは隠れる物陰を探して逃げた
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