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18歳以上ですか?
15にしおりをはさみました!
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駅の入り口付近にいる学生の集団を遠目に見ていると、駅に向かって歩いてくる袴姿の学生らしき子が目に止まった。
袴姿な所を見ると駅にいる学生達と同じ部活動らしいが、ただその人だけは学生の集団に混ざる事なく、キョロキョロと人を探しているようだった。
「まぁ、こうも人が多いと探すのも苦労するよなぁ」
呑気な事を言っていると、手に持っていたスマホがブルブルと震え、画面に目をやると『佐藤悠都』と表示がされていた。
「もしもし佐藤くん?」
『あの駅のどこにいるんすか?』
「駅の入り口から離れた木の下にいるよ」
『あ、ほんとだいた』
そう短く返事をした佐藤くん、俺は顔を上げ佐藤くんの姿を探す。
すると先程の袴姿の学生らしき子がこっちに向かってズンズンと歩いて来ていることに気がついた。
(ん…??あ、あれもしかして…)
違和感を感じながら、その子が近くまで歩いて来る。
そして自分と数十メートルの距離になってようやく分かった…
「おはようございます、真紘さん」
「お…おはよう」
袴姿の学生らしき子は紛れもなく、俺が待ち合わせで待っていた佐藤くんだった。
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