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33にしおりをはさみました!
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「ありがとな真紘。後は藍里や、双子と双子の両親
にも話をしようと思う」
数分間ブツブツと考え込んでいた幸だが、ようやく
考えが纏まったみたいで先程の眉間に皺を寄せた表情から一転してスッキリした表情になっている。
(この数分でどこまで考えたかは分からないけど、
まあ自分の中で何とかなったんだろうな…)
「そりゃ良かった、あんなに悩む前に同僚とか家族に相談しろよな」
「それも考えたさ。けど1番にお前の率直な意見を
聞きたかったんだ」
「俺の?」
「ああ。お前、普段は職場でニコニコ気持ち悪いくらい笑ってるけどきちんと相手の気持ちを考えるし、
それに言葉を選んで発言してるだろ。
俺はお前のそういう所は評価している、だからこそ
お前の意見を聞きたかったんだ」
貶されてるのか褒められてるのかは疑問だが、
親友に頼られるのは悪い気はしない、むしろ嬉しい。
「…今度からは早めに相談してこいよ」
幸にそんな事思われていたとは…
20年以上一緒にいるが、そんな事言われた事もなかったけどこいつなりに俺の事ちゃんと見てるんだな。
「ああ、ありがとう。」
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