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35にしおりをはさみました!
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「…なぁ幸、お前髙橋と付き合う前どんな気持ちだった?」
「はぁ?いきなり何だよ」
「いいから、教えろって。」
俺にとっても重要かもしれないんだよ。
あくまで、参考までに、だ。
感情は人それぞれだから、参考に…な?
「えー…まぁ、やっぱ最初は特に何も思わず話したり
一緒に帰ったりしてたなぁ。
そこから連絡取り合うようになって、電話したり、
んーそうだなぁ藍里から連絡来たら自然と心がホワってなるような、さっきのお前みたいに顔がニヤけるというか」
「に、ニヤける??俺そんなっ顔してたか??」
「してたよすんげーニヤニヤしてた。
んで、実際学校とかで藍里に会うと嬉しいとか、楽しいとかもっと知りたいとか思ってたか、なぁ」
あの頃確かに頻繁に髙橋とよく話していたりとか、 幸は自転車通学だったが髙橋を駅まで送るのに、
家とは反対方向の駅まで歩く2人の姿を見た事があった。
2人とも楽しそうに、その空間に2人しかいないような感覚で俺が見た事ない笑顔を幸は髙橋に見せていた。
「真紘や、他の同級生達に思うことじゃなくて
【藍里】に対して、【嬉しい】、【楽しい】、 【もっと知りたい】って誰にでもじゃない、藍里にしかないと思った感情があったから付き合うことになったんだろ」
アルコールを飲んでいるからなのか、それとも恋人との馴れ初めを話すのが気恥ずかしいのか幸の顔も首
も、耳までも真っ赤になっている。
「…つまりその感情が恋ってこと…」
「そういう事だろうな」
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