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遅れてきた男～R18腐二次弱ぺダ金荒にしおりをはさみました!
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遅れてきた男～R18腐二次弱ぺダ金荒
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最初は同室ではなかった。
ただ、遅れて入寮して、荷物を運び込んでいたそのさなか、奴は同室の人間を、殴って蹴って暴れていた。
「こんなとこ来たくて来たんじゃネエっ！」
「出てってやンヨ！ 退学だヨ！」
「福チャンのいない大学なんている価値ねえんだヨ！」
荒々しい声。
ハリガネのような身体。
柄の悪い三白眼。
とびきり目付き悪い。
同室者に『任せてくれ』と目線振って中に入った俺は、荒北が向こうを向いているスキに羽交い締めにして、オトした。
見れば今日入寮する俺と同じくらい、梱包が解かれていない。
こいつ一週間何やってた？
「ずっとこうやって暴れていたのか？」
同室者が深々頷いた。
「あんたこいつと知り合いか？ 今日入寮すんのか？」
「一度に聞かれると返答に困るが、両方ともイエスだ」
「頼む！ 部屋替わってくれ！ ここでは俺は勉学できない！」
さもありなん。
だが…
そうなると、俺はどうなる？
躰が重い。
福チャン、福チャン、いくら俺ら若いからって、そこそこ節制せにゃ…
と、目を開けるといつもの部屋だった。
勿論福チャンはいない。
クソ面白くねえ。
れ？
ガリ勉やろうはドコ行きやがった。
思い切り殴ってやったから、今頃は舎監にチクってるだろう。
これでやっとこんなチンケな大学とはおさらば…だ…
？
俺側でないデスクに、金城真護がいた。
頬杖をついたまま、コーヒーを飲んでる。
香りが良い。
インスタントじゃねぇのか？
見れば俺のデスクにでんと、コーヒーメーカーが置いてあり、作り立てのコーヒーが八分目ほども入ったコーヒーメーカーポットから、湯毛が立っている。
「俺のデスク！」
起き上がると首が痛んだ。
オトされた？
こんなこと、ガリ勉やろうにゃ出来ねえ。
「てめえか金城！」
掴みかみかかろうとした手をひねられ、床に押しつけられる。
「飲むか？ コーヒー」
「飲まねえよ！」
答えようとした俺のロに、囗移しにコーヒーが注ぎ込まれる。
噎せながら、半量飲む。
「うまいだろ？ オリジナルブレンドだ」
「貴様っ」
殴りかかろうとしてまた組み敷かれ、唇を貪られる。
福チャンしか知らない唇。
福チャンしか知らないその部分。
金城の手がスポトラの中に入って俺を構い始めた。
「む、ううっ」
触れんな！
それは福チャンのだっ。
それだけじゃねえ！
俺の全部が福チャンのだ！
なのに俺のは反応して、金城の手すさびに昂まる。
キスの刺激と相俟って、膨らみ、長い息を吐いた。
だがそれでは終わらなかった。
金城は俺をバスルームに引きずってゆき、湯舟の縁に俺を俯せに押しつけたのだ。
頭を湯舟の内側へ突っ込まされているので、身動きが取れないばかりか、憎むべき相手にケツの穴を曝すはめになっている。
「金城おおっっ！」
怒鳴ると、金城はイケシャアシャアと言うのだ。
壁一板隔てたところで、おまえの元同室者が勉強している。
おまえがこれから上げることになる声をじっくり聞いてもらえるな？
言いながら、何かしている。
石鹸の匂いが鼻腔に広がる。
クソてめっっ、石鹸で指をっ！
怒鳴ろうとしたまさにそのとき、一本めの指が這い込んだ。
「！」
ひいっと上がりかける声を必死に呑み込む俺を、気にも留めない感じで、指が抜き差しされている。
違和感。
激しい違和感。
躰が福チャンを思い出す。
指が二本になる。
三本になる。
けど、俺の知ってる太さには到底及ばない。
抗うのを止めた俺に金城は、とどめを刺すように言い放つ。
「こうされたかったんだろう」
「違っ」
振り向いたロには必すキスが見舞われる。
指。
キス。
失った男。
孤独。
俺の目からどっと涙がこぼれる。
忘れさせてくれ。
忘れさせてくれヨ！
淫らな音を立て始めた穴に、固い熱いものが押し当てられたかと思うと、異様なまでに時間をかけて、その全長が収められた。
長くて。
鋼鉄の棒をぶち込まれてるみたいだ。
「動くぞ」
鋼鉄が進み、退く度に、俺のなかが塗り替えられてしまう気がする。
福チャンが／
消されて／
しまう／
「何で…俺が…される側なんだ…俺がヤる側だって構わんだろが」
「俺のロから言わせたいか」
金城の声には容赦がない。
「おまえが」
好きだからだ。
かわいいからだ。
欲しいからだ。
大切だからだ。
頼むっ。
何か意味のあることを言ってくれ！
「空っぽだからだ」
「空じゃねえっ」
叫んだが、そんなのに屯着するやつじゃねえ。
せめて欲しがってくれ。
せめて。
頭の中で繰り返しながら抽挿を受け入れているうち、俺だけがイッた。
金城はイかなかった。
一度も。
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