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告白~腐二次創作弱虫ペダル御堂筋目線にしおりをはさみました!
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告白~腐二次創作弱虫ペダル御堂筋目線
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お詫び 似非関西弁あります。
どうかお許しください<(_ _)>
負けたのと、歯ァ割れたのと、どっち辛かったかなァ。
みんなを小突き回してたボクゥが負けたとき、みんなはボクウを小突き回して、吊るし上げて、あざ笑ってもよかったんや。
でも誰も、テントの中にさえ入って来んかった。
思いやりか無視か。
退部やゆうて出てった時も、石垣のダァホ、夜じゅう捜し回っとったって水田言うとった。
何や石垣。
ボクゥに何を思ってん。
未来…
そんなんあるんか。
自転車乗ってるだけでキモイ言われるん、そないなボクゥに未来あるん?
ガラッと病室の引き戸開いた。
ギリ布団かぶって寝とるフリ出来た。
どうせ石垣が水田やろ。
両方か。
念の入った事やな。
すうっ、すうっ。
寝息立てといたる。
察して出てけやダァホ。
「寝てますよ」
「みたいだな」
サイドテーブルに果物かご置かれたらしい。
「行くか」
「はい」
二人はたかたか出てった。
果物かご。
中なんや。
林檎、梨、洋梨、あとは…メロンはないんかい。
林檎を手にとったとき、入り口に気配感じて、見ると石垣おった。
「お」
石垣が軽く手を上げる。
しょうことなくてニミリほど手を上げた。
「脚は」
「もと通りにはなる」
「なら良かった」
横の丸椅子に座られてしまった。
「来年頼むな」
「…」
「厭やとか言わんのか?」
「言うたら気にするんか」
「せんな。せんわ」
言ってカラカラと笑う。
この人は最初からそうやった。
「ごっつきつい部にしたる」
「そうか」
「変われとかゆわへんの」
「言ったら止すか?」
「止さん」
「だろうなぁ。だから言わん」
くるくると、器用に林檎を剥いてゆく。
「止めや」
「無駄やろが」
櫛型の林檎を自分のロに運ぶ。
ボクゥに剥いてくれたんちゃうん。
「ほしいんなら剥いたる」
ニ切れ食べた。
甘い林檎やった。
あれから石垣には会うてへん。
近くをうろうろしてるのは知ってる。
けど声はかけへん。
話すと人肌が恋しうなりかねん。
勝負には不要の感情やからな。
せや。
認めとく。
ボクゥは石垣が好きやった。
一生の秘密や。
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