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夏の日~R18腐二次創作弱虫ペダル金城目線にしおりをはさみました!
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夏の日~R18腐二次創作弱虫ペダル金城目線
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あの夜のことは誰にも言ってない。
一旦帰った福富は、新開隼人という男を伴って、再び夜半に現れた。
中学時代から名をはせていた超絶スプリンター。
そういえば今回、出場していなかったな。
故障だろうか。
新開隼人は福富の、後ろ頭を掴むようにして繰り返し頭を下げさせ、福富もされるがまま、繰り返し頭を下げていた。
何、俺も悪いのだ。
性的逸脱者とも知らないで、病室で、二人きりで会うなど愚の骨頂だった。
すまないとさえ謝った。
巻島は怒った。
「何で謝る必要アンの! ひでェセクハラされたの金城っショ! まず落車! 大ケガ! その上セクハラッて! 絶対ありえねーっショ!! どいつもこいつもホントにーっ」
どいつもこいつも?
「や、その辺は何でもないっショ。とにかく金城。ここはもう完全に訴えるトコッショ!」
それはしたくないと思っている。
「何で」
あれだけの走り手だ。
どうせ戦うなら、法廷とかでなく、正々堂々レースで競いたい。
「金城…」
言い募ろうとする巻島だったが、田所の足音~ドカドカと、元気よく来るので音だけでわかってしまう~が会話を遮った。
「よっす金城! 入院延長ってマジか!」
丸い、でかい顔がのぞく。
「肛門裂傷って何だ。でかいクソでも出たか」
ズバリ言い放ってくれる田所のあまりのアケスケさに、巻島、思わず顔面に手のひら当てた…
それでいい。
大したことではないのだから。
退院した俺のところに、福富はあらためてやってきた。
土産は温泉饅頭。
巻島がまた鼻白む。
「ソレ東堂んとこの出入り業者のっショ」
「まじかっ」
田所も鼻白んだが箱をひっくり返すと笑顔に戻り、
「ここのはうまい。受け取れ受け取れ」
巻島も田所も…
ホントに…
「表へ出よう」
峰が山へ続く草道を、慣らし程度のスピードで並走する。
日差しはかなり強い。
いい汗をかいている。
はたと気づく。
こいつとは、極力二人になってはいけないのだった…
そう思ってトレックを、車輪半分前に出したときだった。
「金城」
来たかっ!?
だがやはり、それは止めようそれは…
「一つ頼みがある」
聞けないっ!
一つでも二つでも、どんな頼みも聞かんぞ俺は!
そう思う間に福富は、自転車を下りてこちらへ来る。
「金城約束して欲しい。次のインハイで俺たちが、再びサシで戦わざるを得んような、そういうシチュエーションになったらその時は…」
「その時は?」
俺に勝ちを譲るとか言うなら俺は…
「正々堂々と、もう一度俺と勝負して欲しい」
「!」
ああ、それでこそ福富寿一。
箱学のエ、エ、す…
!
いつの間にか後ろから、羽交い締めにされていた。
ずるずると、立木の後ろに引きずり込まれ、た…
「金城…汗にまみれたおまえも…すてきだ…」
都合三回えぐられた。
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