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終光~R18腐二次創作弱虫ペダル金城目線、インハイ2日目にしおりをはさみました!
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終光~R18腐二次創作弱虫ペダル金城目線、インハイ2日目
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猛り立つそれでおまえが俺を貪る。
もう、やめてとか、いやよ、とかのキャラではない。
だから思い切り抗うのに、なぜか力でかなわない。
まるで狒々爺。
無垢な乙女が涙ながら拒んでも、「いいから、いいから」ってイタしてしまう、恐るべき狒々爺。
俺からゼッケンを掠め取っておいて、
「金城、来い」
冬にしか人が入らない墨焼き小屋に俺を連れ込んだ。
三度目だ。
俺だってわかってる。
なのになぜ、ついていく?
なぜやつの前で服を脱ぐ。
俺はやつのものじゃないし、まして獲得される賞品でも、トロフィーでも何でもない。
なのに…
胡座のように座らされ、キスが口から下がってゆく。
臍を過ぎても躊躇なく、下生えへとキスが下がってゆく。
口腔へ吸い込まれて、もみしだかれる俺自身。
んっ、んんっ。
感じながら、怒張いや増すそれをしゃぶる金髪の男を薄目で見続ける。
勝利だけでなく肉体も、男の誇りまでも奪うのか? おまえは。
罪の意識はないのか。
「ない。あるのは欲望だけだ」
俺の胡座の両脚を立て、開く。
金色がより深く俺の股間に入り込んで、俺をチュクチュクと、ピチャピチャとしゃぶる。
恥が、俺を包み込む。
敗けた恥、奪われる恥、女のように抱かれるという、これからの展開を理解している恥。
本来いる場所は総北のテント。
小野田をねぎらい、今泉をねぎらい、よく戻ったと田所を…
それらを全部放棄して、俺は敵に身を委ねている。
しゃぶる舌が先端にかかり、両の手が根元に添えられた。
「や、わっ、あ、こら、福富、福、うっ」
ビクンビクンと全身が痙攣する。
「悪魔…」
「今頃わかったか」
俺を飲み込んだそのロが、真正面からキスを迫る。
「いつも戦利品として敵を抱くのか」
「どうかな」
俺の知らない悪辣な、邪悪な瞳が俺を射る。
両頬を捕まれ唇を、いや口腔内を貪られる。
その溢れ出るエロスの凄まじさに、俺が再び屹立する。
「狭いところに入れてくれ」
「厭だといったら?」
「耳を削ぐ」
「上等だ」
こちらからキス。
こちらから尻を上げ、猛にしいそれを、中へ…
「ウンッ」
背(せな)がビクンと戦慄する。
俺の限界まで開かせて、それでも足りなくて端は裂けた。
「寿一~。寿一こっちか~?」
新開隼人ののんびりした声が、近づいてきて遠ざかる。
「声を出せ」
「厭だ」
「出せ」
ゾクゾクするような色香みせ、下から俺を突き上げる。
「あっ」
「おう」
「あっ、くっ、」
「かわいい」
「よせっ、くそっ」
「下品だな」
突き上げるのをやめて上体を横たえ、俺の尻を高く引き上げて結合部に触れた。
「あっ」
激痛に上がる声に、やつがにやりとしたのが何故だろう、わかった。
「本物の、悪魔だな」
「こういうやつ。好きだろう」
ずぶり、ぬぷりと音立てて、福富が俺を出入りする。
「ああ…」
感極まったような声を出しながら、同時にふと、気付いてしまった。
福富自身もはたと気付いたようだ。
「ひょっとして…あと一日…」
「ああ。今日は二日目だ」
愚昧の将が目をみはる。
「いかん俺は…」
これが同じやつのものかと思うほど、それがサイズダウンした。
「金城、俺は」
「構わない。俺自身もその気だった」
瞬間湯沸し器のようなこの男にはもう、この続きは出来ないだろう。
俺は手早く着衣を直す。
女なら髪を両腕で持ち上げて、ファサッと直す、そんな場面だ。
「気にするな。あすはうちが勝つから」
「ああ」
漠然と返事する福富を置いて小屋を出る。
言い切った以上、結果を出してみせなければな。
あらためて、心に誓う。
俺は諦めない男だし、俺のチームは諦めないチームだから。
「最後の勝者は俺たちだ」
微笑んで一歩踏み出した時。
俺の右足は一瞬、一瞬だけ、何かミシッと異和感した。
夕焼けが、異様なほどに赤く燃える中を、俺はひとりテントに戻っていく。
俺は強い、はやつの口癖。
自分のフレーズが思い出せないまま、総北のテントに辿り着いた。
その日最後の陽の一瞥が、ぎりぎりまで俺を照らしていた。
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