アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
*にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
*
-
「………」
ギュッ
「いでででで‼︎」
突然の頰の痛みに俺は完全に覚醒し、涙目になりながらも目の前に居る冷たい目で俺を見下ろす冷徹野郎を睨んだ
「いてーよ‼︎何すんだよ‼︎」
喚く俺を無視し、奴は自室に踵を返す
俺は沸き起こる怒りを抑えるべく、さっさと風呂に入ろうと風呂場に向かった
こういう時に女の子とルームシェアとかだったら、ラッキースケベとかありえるんだろうけど、何せこの部屋にいるのは冷徹な魔王とか弱い子羊
俺は神と両親をひたすら呪った
「ぷあーっ!あったけーぬくいー‼︎」
こうしてる時が一番幸せ
もう死んでもいいー
浴槽縁に頭を乗せ天井を仰ぐ
さっきの事などすっかり頭から抜けていた
俺は頭やら身体やらを満遍なく洗い、バスタオルを手に取り身体を拭く
…あ
「パンツ忘れた」
まあ今はあいつも自分の部屋に閉じこもってるし、仮に見られたとしても男同士だからまあいいか!
と、取り敢えず腰にタオルを巻いて風呂場を後にした
この事が悲劇への発端となった訳なんだが…
「……あ」
「⁉︎」
風呂場から出ると、リビングに奴は居た
偉そうに脚を組みながら雑誌を読んでいる
部屋に居ると思い込んでいた俺は、思わず素っ頓狂な声を出してしまった
その声につられ、雑誌から俺に目を移した奴は、明らかに表情が変わった
びっくりしたように目を見開くもすぐ、俺を睨み、雑誌をテーブルに置くと俺に近寄ってくる
ジリジリと近寄ってくる奴に俺は多少(強調)ビビり、後退った
「なっ、何だよ…」
ーガンッ‼︎
「ーッ⁉︎」
俺は壁際まで追い込まれ、逃げようと身を捩り壁と奴の間から脱出を試みた・・・が
奴の手は俺の顔面スレスレの所に物凄い音を立てて飛んできた
ちょっと待て
状況を整理しよう
無い頭をフル回転させながら俺は今の状態を客観的に捉えた
これ…
壁ドンかよ‼︎‼︎
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 44