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こっちに来いにしおりをはさみました!
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こっちに来い
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再び耳元に寄せられた唇が、俺の耳をペロリと舐めて、耳の穴に侵入してきた。
ぴちゃぴちゃといやらしい音が響いて、かっと顔が熱くなる。
「薫…、さっきの、誰?」
「…っ、や、やめ……」
「ねえ、誰?」
「……っ、こ、高校の、友達…っ」
俺を抱きしめる腕の力が強くなる。
無理…、そんなに強く抱きしめられたら俺……ドキドキ、する………。
「俺以外の男と、2人きりで会っちゃダメだよ…」
「んっ!……や、やめ…っ」
なんか、拓斗…焦ってる……?
なんでこんなに俺のこと触って…俺の存在を確かめるみたいに……。
「薫……」
「…っ」
切なげな低い声が耳元で響いて、俺の鼓膜を震わす。
そんな声で呼ぶなよ…。そんなふうに触るなよ…。そんな目で、俺を見るなよ……。
「誰にも渡さない」
「な、なに言って……」
「なぁ、俺に夢中になれって…」
「……っ、そ、そんなの…」
頬から首にかけて、ゆっくりと撫でられていく。指が触れている箇所が熱くなって、首の方へいくほどゾクゾクと体が震える。
ムカつくから認めたくないけど…絶対に本人には言いたくないけど…、でもやっぱり俺は、まだ拓斗のことが……好き…だから……。
「拓斗……」
そんなふうに触られると、ドキドキが止まらなくて…、タチなのに、甘えてみたくて……。
「…こっち、来い」
抱き起されて、腰に手を回されたまま、ふらふらと着いて行った先は、拓斗のベッドの上だった。
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