アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
おかゆにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
おかゆ
-
拓斗の作ったおかゆは食べやすくて美味しい。
だけど、頭は痛くないのに今度はだんだんふらふらとしてきて、思うように食べられなくなった。
食欲はまあまああるのに、視界が揺れて、手も上手く動かせなくて…。
こつん、とそのまま横に座る拓斗に頭を凭れてしまった。
「あっ、ご、ごめん…!」
慌てて起き上がろうとしたら、頭を引っ張られるような、目眩のような感覚に襲われて、今度は拓斗とは反対側に倒れそうになる。
「薫っ!」
「…っ、拓斗……」
とっさに出された腕が俺の肩を抱き寄せて、俺はまた拓斗の肩に頭を凭れる形になった。
離れたい、けど離れたくない…。
動こうとすればふらふらと目眩に襲われて、だけど拓斗の肩に凭れているのは恥ずかしい。
「腹は減ってんだろ?」
「…うん」
「辛かったら目つぶっててもいいから、口開けて」
「え……?」
目の前に差し出されたスプーンの上には、ちょうど一口で食べれるくらいのおかゆが乗っている。
少し動くだけで目眩に襲われて、一人じゃ食べれそうもなかったから、めちゃくちゃ恥ずかしかったけど、食べさせてもらうことにした。
拓斗は俺のペースに合わせてくれたり、水を飲ませてくれたり、できる限りのことをしてくれた。
「…美味かった」
食べ終わったあと、ぽつりとそうつぶやくと、突然顎をくい、と持ち上げられた。
「拓斗…?」
「悪い…、我慢できない」
「ぁ……」
また拓斗の顔がすぐ近くにあって、抵抗する間もなく口づけられた。
なんだか無性に甘いキスで、蕩けてしまいそうだ。
熱があるせいか、ふらふらして、ぼーっと、ふわふわして、気持ちいい……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 80