アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
たまごと散歩とキスにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
たまごと散歩とキス
-
俺と拓斗は体こそ繋げないものの、順調な関係を築いていった。
俺もだけど、拓斗だってきっとヤりたいだろうから、もしかしたら、今の関係を不満に思っているかもしれないけど……。
学校も上手くいっていて、たまに横井が拓斗にくっつこうとしたり、俺と拓斗を引き離そうと横井が俺を無駄に呼んだりするのがウザいくらいで、学校生活自体は順調だ。
たまごとの関係も上手くいっていて、大人しく控えめではあるけど俺たちに懐いてきてくれていた。
ちなみに飼い主は高橋美佐さんていう50くらいのおばちゃんなんだけど、美佐さんとの関係も良好だ。
「たまご、そっちは汚いぞ」
学校で預かっている間の散歩も、最近はかなり慣れてきたみたいで、好奇心旺盛なたまごは道端に落ちているなんだかわからない汚いものまで嗅ごうとする。
「たまごは本当綺麗だな。美佐さんに愛情たっぷり注がれてるんだろうな~」
「俺も注いでるよ、薫に」
「っ!…こ、こんなとこで……っ」
ほっぺにちゅっと口づけられて、思わず赤面する。
こんな散歩コースで、誰かに見られるかもしれないのに……っ!
「いいじゃん、誰もいないの確認したし」
「そ、そういう問題じゃ……。ってか、たまご、ばっちり見てるし…」
こっちを向いたたまごはハッハッと舌を出して、真っ黒な目を輝かせて俺たちを見ている。
しっぽまで振ってるし……。
「そろそろ帰ろっか」
「ちょっ…!だ、だからそういうのすんなって…!」
さりげなく俺の腰を抱く拓斗から慌てて離れると、面白そうに笑われた。
「誰もいないって」
「っ、た、たまごの前でも禁止!」
「えー。しょうがないな、薫は。そんじゃ部屋でのお楽しみってことで」
「~~~っ!!」
わざと唇を舐めて俺を見つめる拓斗は、本当に艶っぽくて、心臓に悪い。
真っ赤になった俺を見つめるたまごは、どうしたの、とでも言いたげに小首をかしげている。
それがまた可愛すぎて、ポメラニアン好きな俺にはたまらない。
「たまご、拓斗なんかほっといて帰ろ!」
「あっ、なんだよそれ!お前部屋で覚えてろよ?」
「っ、聞こえないっ!走るよたまご!」
「ワンッ!」
元気よく吠えたたまごと一緒に、全力で走ると危ない学校近くでは小走りをしながら、学校まで帰っていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 80