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可愛い声にしおりをはさみました!
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可愛い声
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「お前らさぁ、もうちょっと羞恥心とか持ったら?」
「は…?」
そう言われたのは、食堂で昼ご飯を食べている時だった。
なんのことかわからないでいると、山木と三浦は呆れたように顔を見合わせた。
「だから、声だよ声」
「声…?」
「ああ、聞こえてた?」
「え?え、なに?」
拓斗はわかったのか、笑いながら言っているけど、俺にはさっぱりだ。
俺だけわかっていなくて、なんだかムッとする。
「拓斗、なんだよ」
「ん?知りたい?」
「………」
意地悪く笑って小首を傾げる拓斗は、ムカつくけどかっこいい。
そんな拓斗の態度に三浦は心底呆れたような顔をして溜息をついた。
「わっ、な、なに…?」
隣に座る拓斗に腰を引き寄せられ、ドキっとする。
食堂には三浦と山木意外にも人がいるのに……。
「薫の可愛い声が、お隣さんに聞こえちゃってたんだって」
こそっと耳元で囁かれて、一瞬なんのことだかわからなかったけど、すぐにわかって、かっと顔が熱くなった。
「な……っ、な、なに、え…っ」
俺の声……って、お、俺らがヤってる時の声ってこと……!?
「あれだろ、俺らの部屋でヤってる時に、三浦が部屋にいると聞こえんだよ」
俺たちの部屋は一番端っこで、俺たちの寝室は、隣のリビングと隣り合っている。
だから、多分この前みたいに部屋の隅のソファでヤってる時とかは聞こえないけど、隣り合った拓斗の部屋でヤると聞こえるってこと……。
「あー…自慢してやりたいくらい可愛い声だけど、他のやつに聞かせんのはやっぱ嫌だなぁ」
「っ…!!あ、当たり前だろっ!も、もう部屋ではヤらない…っ!!」
慌ててそう言っちゃったけど、俺ものすごく恥ずかしいこと言ったと思う。
山木と三浦はやっぱり呆れた顔をして、ほどほどになって、言ってきた。
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