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ファンクラブ会員No.87の朝にしおりをはさみました!
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ファンクラブ会員No.87の朝
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矢代栄太の朝はななみんに起こされるところから始まる。
正確にはななみんの音声アラームに、なのだが、栄太はいつも『ななみんに起こされている』のだと思うようにしていた。
「おはよー、ななみん…」
寝起きにピンポスに向かって挨拶をするのも欠かさない。
もちろん、ななみんのピンポスである。
顔を洗って髭を剃り、前髪をピンクのピンでとめれば、いつもの栄太の完成だ。
簡単な朝御飯を「いただきます」と平らげ、「ごちそうさまでした」と片付け、「行ってきます」と笑顔を向けるのも全てななみんのピンポスに向かってであった。
彼の世界はななみんを中心に回っている。
冗談ではなく、それが矢代栄太の常識だった。
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