アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ドルヲタあるあるにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ドルヲタあるある
-
栄太の住むアパートから10分程歩いた場所に存在する小さな喫茶店は、彼にとって大事な職場である。
「おはよーございまーす」
「おはよう、矢代くん。今日もよろしくね」
朗らかに挨拶を返すのはこの店のマスターだ。
白い髪はポマードで撫でられ、ピンと伸びた背は年齢を感じさせない。
栄太は慣れた様子でエプロンを着け、開店準備に取りかかった。
「矢代くんのヘアピンはいつもソレだね」
ソレ、と指をさされ「お気に入りで…」と小さな声で返す。
持ち物の殆どをななみんカラーで揃えてしまう彼は、今まで特別恥ずかしいと思ったことはなかったが、改めて言われると少し居心地が悪い気がした。
そして改めて思う。
このヘアピンも、思わず買ってしまったピンクのスニーカーも、着用を許してくれるこの職場は何と貴重か、と。
「似合ってるよ、矢代くんに」
誉められて、栄太は顔を朱色に染めた。
(ななみんの色が似合うって…やった!)
どこまでもななみん好きな栄太であった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 5