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18歳以上ですか?
❦にしおりをはさみました!
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❦
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事件から一ヶ月。
俺は母方の叔母と身内だけの
ひっそりとした葬儀を済ませ、
日本に移住した。
叔母と一緒に暮らしていたが、
なにせ仕事が忙しいため
ほとんど家の中ではひとりぼっちだった。
そして中学生になった頃。
俺は家の近くの公立の中学に入学した。
叔母は
「律は帰国子女なんだから
進学校に通えることも出来るのよ?
お金のことは心配しなくていいから」
なんて言葉をかけてくれた。
でも、今の俺にはその言葉だけで
十分だった。
身寄りのない俺を養ってくれる。
それだけでも大変なのに
進学校に通うなんてことは
絶対あってはならない。
だから俺は、
編入する中学校が地元で有名な不良学校だとしても
我慢することが出来るんだ。
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