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意地悪で優しい俺の幼馴染み*にしおりをはさみました!
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意地悪で優しい俺の幼馴染み*
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レジを終えると、俺はその先に設置されている台の上で買ったものをポイポイとナイロン袋の中に入れていく。
すると同じくレジを終えたらしい航太が俺の元にまた近付いてきた。
「……なに?買ったんなら帰れば?」
俺はぶっきらぼうに言ってやる。
「重い荷物を持つ可哀想な幼馴染みと一緒に帰ろうと思って。」
航太が爽やかに笑った。
その笑顔はまさにイケメンというやつで。
航太とは小中高と一緒に学校へ通っているが、その笑顔にやられた女子を俺は何人も見てきた。
つまり、航太はモテるのだ。とてつもなく。
そーゆーところもムカつく。
「はぁ?頼んでないし。さっさと帰れよバーカ。」
俺は買ったものをナイロン袋に全て入れ終わり、それを持とうと手を伸ばす。
しかし、航太が素早く俺の重たい荷物を持ったせいで俺の手は行き場を失った。
「よっと。こういう重たいもんは俺の仕事だからお前は持たなくていーんだよ。さ、帰ろーぜ。」
航太がニッと笑う。
たぶん、俺が帰り道に重たい思いをしないよう持ってくれたんだと思う。
俺はそんな航太の優しさに、顔を俯かせた。
きっと今、俺の顔は茹でダコのように真っ赤だろうから。
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