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番外編1にしおりをはさみました!
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番外編1
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ー高校1年生の春ー
入学して一ヶ月
まだ糊がついた服は着崩しにくい。
まぁ、着崩すことは着崩すんだけど…
高校になって身長が一気に伸びた俺は
元々目が悪いために目付きが悪いのと相まって
不良に見られることが多くなってきた。
が、俺は不良じゃない
まぁ、絡まれたら喧嘩は買いますがね
好きじゃないけど。
“みゃう…“
裏庭にいけば脚に黒い物体がすりよる
俺の癒し。
数週間前に校内探索していたときに出会ったのだ
「かわいいなぁ、お前」
しゃがみこみ喉元をなでてやれば、ゴロゴロと喉をならしながらお腹を出して甘えてくる
あぁ、弟が喘息じゃなけりゃすぐにでもつれてかえんのになぁ…
ネコと戯れていれば複数の足跡が聞こえた
ネコをしっしと逃がし振り返る
柄の悪い先輩方がこちらにくる
はぁ、またか…
相手をしようとゆっくりと立ち上がろうとしたとき…
「貴方達、何をしているんですかっ」
小柄な子が飛び出し
俺を庇うような形で間にはいる
「校内の喧嘩は校則違反です
謹慎処分になりたくなければ今すぐ去りなさいっ」
脚は微かにふるえているも、
まっすぐ相手の目を射抜く
そんな態度に戦意喪失したのか先輩方はその場をあとにした
相手がされば、クルリと振り返る
…可愛い顔してんな
ネクタイの色的には同い年か
ぼんやりしていれば可愛い顔がずいっと近づく
「あの、大丈夫ですか?」
「お、おぉ…」
あまりの近さに顔を赤らめ少しあとずさる
…ぁ、そうだ
お礼を言わなければ
仮にもたすけてもらったのだから。
「ぁ、あの…
『瀬戸ーっ 委員長が呼んでるぞー』」
俺の声は目の前のコイツを呼ぶであろう声にかきけされた
「はーい
…じゃ、俺はいきますね?
ここ、猫の毛ついてますよ」
人懐っこい笑みをうかべたかと思えば、イタズラっ子のように笑い服についた猫の毛を指す
柄じゃねぇからばれたくなかったのに
くそっ
顔を赤らめながら悪態をつく
そんな俺をみて、クスリと笑えばアイツは先程呼ばれた方に走り出した
…またいつか、会えたら。
そのときは、猫と一緒にありがとうを言おう
そうして反対方向にあるきだした
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10,000アクセス突破ありがとうございます!
記念に番外編を←
これは春季と凛がちゃんと出会う前のお話です!
ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いしますっ
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