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海斗side.にしおりをはさみました!
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海斗side.
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「っ・・・・・・ん、」
「あ、起きた?」
「ん・・・・す、ばる・・・・・・?」
「うん。大丈夫?」
「んん・・・・ここ、ど・・・・・・・・ッえ゛!!?」
目が覚めると、俺はなぜか昴におぶさっていた。
え、ちょ、なに、なにこれ。え?俺ってそんな軽いの?そりゃあ身長は昴より低いけど、え、え、嘘だろ。
「ちょ、降ろせ!」
「えーやだー」
「やだじゃねぇ!ちょっと、まじでこれはっ、」
「どうしてー?」
「えっ・・・・・、う、いや・・・・・やっぱなんでもない」
「・・・・・・・・・そう、」
「・・・・・うん」
昴の匂い。
意外とゴツゴツしてて、広い背中。
ぎゅ、と。昴の首に回した腕に力を込める。
この背中に爪を立ててるって思うと、ほんと、
「くすぐったい」
「っえ?」
「息、かかる」
「あ、ごめん・・・・」
「ううん」
昴が足を進める度に揺れる。本当に重くないのだろうか。
ふわふわとした髪の毛からはシャンプーのいい匂いがする。
右手を離して、そのまま髪の毛を触る。
すると、昴が少し上を向いて、「どうしたの?」と言った。
「ん・・・・なんか、触りたい」
「欲求不満なの?」
「はっ!?」
突然の言葉に驚いて声を上げる。
それに昴は はは、と笑った。
「髪をよく触る人は欲求不満なんだって」
「え、なにそれ」
「まぁ、女の人は、だけど」
失礼な奴。
「俺は女じゃない」と思いながら、
昴の首に顔をうずめた。
「・・・・・・そうかも」
ボソ、と呟く。
「欲求不満、なのかも」
ピタ、と。昴が立ち止まる。
恥ずかしい。
恥ずかしすぎて今なら死ねる。
でも、違う、そういうんじゃなくて、
ただ、
ただ、俺は、
「すばるといっしょにいたい」
情けねー、俺。
こんな、声震えて、こんな、情けなくて、こんな。
こんなに、すきで。
「ごめん・・・・俺、ほんと、汚くて」
「・・・・」
「ごめん、おれ、すきで」
「・・・・・海斗、」
「どうしても、すきで、すきすぎて困ってて・・・」
「海斗、」
「ほんとに、ごめん」
泣きそう。
泣きそう、だけど。
だけど。
伝えたい、俺の気持ち全部。
「俺、昴以外の奴に抱かれた」
ごめん、汚くて。
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