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海斗side.にしおりをはさみました!
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海斗side.
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「お前ら、仲良しだなあ!高校生にもなって手ェ繋ぎながら登校っ・・・・!ブハハッ!ウケる、卒アルにでも載せるかこの写真!!」
「やめて先生!お願い!!」
「いいじゃんいいじゃん、仲良しアピールしちゃおうぜ!」
「あはは」
「ちょっ、坂口それあとで私にも送って」
騒がしい学校の玄関。
笑いながら写真を撮ってる坂口先生。
それを全力で阻止しようとする俺。
ノリノリな鎮。
他人事のように笑ってる昴。
坂口先生の隣で鼻息を荒くしながら変なことを言ってる北野(キタノ)先生。
こんなことを言うのもなんだが、言わせてもらおう。
朝 っ ぱ ら か ら う る せ ぇ 。
「先生と北野ちゃんも一緒に写ろうぜ~」
「北野ちゃんって呼ぶなって何回言えば、」
「なあ吉田?北野のことはそうやって呼ぶくせになんで俺は”先生”なんだ?俺がいくら頼んでも絶対に名前で呼ぼうとしないお前のその頑固さはなんなの?」
「先生は”先生”だもーん。それに先生だって俺のこと名前で呼ばないじゃん」
「お前はだめなんだっつの。前にも言っただろ」
「ケチ!」
(・・・・・・え、え、なに)
なに、この、会話・・・・!
なんだろうなんだか鎮と坂口先生の会話は初々しい、だが慣れ親しんだ、そう、例えるのなら小さい時から一緒にいた幼馴染が付き合い始めお互いの扱いには慣れきっているが”恋人”という空気には慣れていなくちょっとギクシャクしてついにはケンカになってしまうという、
少女漫画的な会話!!!!!!!!!!!!
なんなんだ、なんなんだ一体・・・・!!
「あのー・・・、鎮ー・・・?」
いつの間にか手が離れている鎮に恐る恐る声を掛けるけれど、坂口先生との言い合いで忙しいのか全く反応しない。
だめだ、二人の世界を作ってしまっている・・・・!
「き、北野先生、この二人どうすれば・・・」
「あー大丈夫大丈夫、この二人、佐伯くんがいないとこではいっつもこんなんだから」
ふにゃ、と笑いながら、それでも呆れたように二人を眺める北野先生。
「海斗、行こう」
「あ、おぉ・・・」
昴に手を引かれ、北野先生にお辞儀をしてから教室に向かった。
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