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海斗side.にしおりをはさみました!
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海斗side.
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目を開けると、そこは薄暗かった。
なんだか久しぶりだ。薄暗さも、この匂いも、肌寒さも。
頭がズキズキと痛む。
「起きたか」
低い声。
「っ!」
そちらのほうに目を向けると、頭痛が増して、心臓が痛いくらいに跳ねた。
いやだ、こわい。
「なんでっ・・・・・!」
「は。イイ顔。そそる」
視線の先にいたのは、俺を何度も。何度も、”ここ”で抱いた。
唇の傷、鎖骨のキスマーク。
全部全部、覚えてる。
―――――菊地祐介。
「”なんで”はこっちのセリフだ」
言いながら、寝転がっている俺の上に跨る。
逃げようにも手足が縛られていて起き上がることもできなかった。
「や、やだ、来るな・・・・!」
「ひでぇな。”カラダを重ねた仲”なのに」
「嫌だ、違う・・・・ッ」
違う、違う!
あんなのは違う・・・・ッ!
「なぁ、さっきの放送はなんだ?」
菊地がYシャツのボタンに手を掛ける。
嫌で仕方なくて、身動ぎすると肩を押さえつけられた。
「俺はっ、全員に昴と付き合ってるって言った!もうお前に抱かれる理由は無いだろ!」
「あぁ、無ぇな。だから作ってやっておいた」
「は・・・・?」
「”言うことを聞かないと早坂昴をめちゃくちゃにしてやる”」
「・・・・・・・・・・・・・ぇ、」
頭が痛い。
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