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好きな人の後ろ姿。にしおりをはさみました!
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好きな人の後ろ姿。
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夜は全然眠れなかった。
寝ようとすればするほど、昨日の話が思い出されて、考えれば考えるほど、嘘だったんじゃないかと思えてくる。
先生がそんなことするわけない。
あんなに優しい先生が、あんなに綺麗な先生が、男の人と、キス?
男の人だったってことは、僕にもまだチャンスはあったのかな…
いや、先生と生徒と言う時点でもうだめかな…
その人は…先生の大事な人なのかな…
どうやってキスして、なんて言葉を交わすんだろう…先生に愛されるって、好かれるって、どんな気分なんだろう…
変な考えが止まらない…
僕は先生を見たくなくて、1時間目の途中から教室に入った。
「藍!おはよ!」
「あ、大輝くん…おはよう。」
「やっぱり元気ないよな…」
「あっ、いや心配しないで!考え事してるだけだから、ねっ!」
「その考え事が心配なんだろ!」
笑ってデコピンをされる。
「痛っ!なにするんだもう!」
「うん、まだ怒ってた方が良いよ。藍がそんな顔してると、俺まで悲しくなる…」
「そっ、そっかな…できるだけ悩まないようにするよ…」
「おうっ!でもその前に、保健室行って来た方が良いぞ。」
「なんで?」
「明らかに具合悪そう」
確かに昨日からご飯食べてないし寝てないし、そんな顔かも。
「じゃあ…行ってこようかな…」
「よし、行ってらっしゃい」
「うん…」
僕は保健室に向かおうとしたけど、やっぱり先生が気になって、裏庭に行けば後ろ姿だけでも見えるかな。なんて、淡い期待を持って、行き先を変えた。
行き先を変えたのが馬鹿だった。
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