アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
憂鬱な日々。【先生目線】にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
憂鬱な日々。【先生目線】
-
今日は1段と疲れた…
風呂から出て、ソファにドカッと座る。
ビールの缶を開けて、今日あったことを振り返る。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ガタガタッ
「きゃっ!」
「あれは…清水?、まっ、待て!清水!」
「あらやだ、見つかっちゃった」
「良いからどけって!」
「そんな慌てなくても良いじゃない、たかが1人の生徒でしょ」
「馬鹿かよあいつは!」
「なんなのよ?」
「………もういいっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
清水を追いかけようとした時、俺は、なんて言おうとしたのだろうか。
あいつは…?あいつは、大事な生徒?
それも少し違う気がする。
俺が先生になりきるのを忘れてまで追いかけたんだ…
でも、これ以上考えちゃいけない気がする。
うん、やめよ。めんどくさい。
さっさと寝て、忘れよう。
清水が俺を好きだってことも、本当かどうか解らないしな。
俺は今まで通りでいよう。
どうせ、俺のことなんて誰も好きにならない…あの人の言った通りだ…
俺は知らないうちに寝ていて、裕基の着信で目が覚めた。
「…んぁ?…もしもし…?」
『もしもしー?碧ー?』
「…ああ…誰?」
『裕基だよー』
ーーーーーーーーーーーーーーーー
学校に着いて、資料室に向かう。
椅子に座って今日HRで言わないといけないことを手帳にまとめて、と。
今朝、裕基に言われたことが頭から離れない。それ以外は、いつも通りの日常。
実は、清水の気持ちを知った日から、もう既に一週間経った。
あれから俺のところに、2人は来ない。
何もないということは、2人はうまく行ったのだろうか。
元々仲も良さそうだったし、恋人になるのも時間の問題だったよな…
放課後になっても、この資料室には誰も来ない。テスト期間は、毎日清水が来ていたのがもう懐かしい。
あいつが来なくなってから気づいたことは、ここが案外広かったことと、1人だと、ひとつひとつの音がやけに大きく感じるということ。ページをめくる音でさえ響く。
清水は来た時に、いつもその日あったことを話してくれた。
最初は明らかに緊張してて、笑顔もあまりなかったけど、必死なのは伝わってきたし、なによりあんなにおどおどしてる小動物みたいなのを、突き放すわけなかった。
ガキは嫌いだけど、清水は嫌いじゃなかった。
せっかく懐いてきたと思った野良猫が、急に違う飼い主を見つけたようで、悲しい。
ただそれだけのはずなのに。
……裕基のせいだ。
今朝、今思ってたことを素直に言ったらあいつはスパッと。
『それは恋だよ。やっと好きな人出来たんだ、良かったね。』
とか言い出した。
恋?俺が?清水に?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 61