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デートしよう。②【先生目線】にしおりをはさみました!
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デートしよう。②【先生目線】
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それから俺がよく行くところをただただ回った。
俺の好きな本とか、コーヒーの種類とか、ひとつひとつにかわいい反応を見せる藍。
最初の印象は、もっと静かで、真面目で、無表情な少年だったのに。
いつからこいつを、そういう目で見始めてしまったのか。
俺の言葉ひとつで表情を変えて…お前はいつから、俺を好きだったんだ?
俺だって、お前をもっと知りたいんだよ。
「トイレ行って来る、先に車戻ってて。はい鍵。」
「わかりましたっ」
ガチャ バタンッ
「すまんちょっと遅くなっ…」
車に戻って来たら、藍がかわいい顔で寝てた。こういう時ってどうしたらいいものか…
結構歩いたし、疲れたのかな。
そういえば、もう外も薄暗い。
「ごめんな、気づけなくて」
よしよし……って、こいつ寝ててもこんなに嬉しそうな顔するのかよ…
いちいちツボをついて来るな、調子狂う。
バレバレなんだよ気持ちが。
綺麗な頬にキスをして、車を藍の家へと発進させる。
「藍、藍、おーい、ついだぞ。」
「……………んにゃ…ん…?」
「お前んち。」
「…………………えっ!?」
「どうした?」
「いつのまに…」
「ああ、俺がトイレ行ってる間に。」
「そうなんですか…もっとお話ししたかったな…」
「話なんていつでもできるだろう?」
「ちっ、違うんです…碧さんが車運転してるの…すごくかっこよくて…そ、その姿を見ながらお話しできる機会なんて、滅多にないと思って…」
「そ、そうか…」
だから調子狂うって。
そんなに顔を赤くするな。
照れてるの丸分かりなんだよ…
「寝ちゃうなんてもったいないことしましたね、僕。」
そういって困ったように笑われると、つい甘やかしたくなる。
「電話、してくれば良いだろ…」
「え?良いんですか…?」
「いいよ。一応彼氏だしな。ほら、携帯貸せよ」
「はいっ!」
ふっ、嬉しそう。
「よし、電話番号入れといた。後でかけて。」
「わかりましたっ!」
ニコニコしすぎだろ。
「他の男にそんな顔見したらだめだぞ。」
「えっ!どんな顔してました!?」
「無自覚か…ちっ」
「えっ、ちょ、舌打ち…」
「無自覚少年にはお仕置きだな。」
「えっ、ちょっと!先生!んんっ」
ちゅうっ…ぺろっ
藍の鎖骨に吸い付き舐める。
白い肌に目立つそれは、暗い車の中で藍をとても艶美に見せた。
「せん…せいっ…もう、何したんですか…」
目を潤ませた藍が、ただただ綺麗だと思った。
「碧って呼べって。あとそれ、親御さんに見つからないようにね」
「えっ、はい。ってまさか…」
藍は手で首元を抑えて、顔を真っ赤にしていた。愛おしいって、こういうことを言うのかな。今まで誰かを家に送って、こんなに名残惜しくなったことはあっただろうか。
帰したくないな…
「ははっ…最後に、キスだけ。」
ちゅっ
「んっ」
「じゃあ、また明日ね。」
「…はい、また明日」
ちょっと怒ったかな。
顔真っ赤だから説得力ないけど。
キスマークを隠しながら親御さんと話す藍を想像したら、少し笑えた。
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