アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
僕らの体育祭。②にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
僕らの体育祭。②
-
「全て決まったみたいですね…リレーや100m200m走は放課後練習があるそうです、強制ではないですが、なるべく出てくれると有難いと体育の先生が言ってましたから、なるべく出てあげてください。それと…結果ではなく、皆さんの頑張ってる姿を先生は見たいです。」にこっ
キャーキャーと女子達の喜びの悲鳴が聞こえる、だから笑わないでほしいのに…もうっ。
あっ、目が合った。
なんか、笑われた…?
「えーっとでは、少し早いですが今日はもう終わらせましょうかね。挨拶、よろしくお願いします。」
「きりーっつ、礼、ありがとうございましたー」
「はい、ではさよなら。」
あ、行ってしまった…
「藍じゃーな!放課後練習行ってくる!」
「あ、うんっ。大輝くん頑張ってね!」
「おうっ!」
ブブブ…ブブブ…
ん?携帯…あ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
20xx/6/27/15:36
差出人:碧さん
ーーーーーーーーーーーーーーー
資料室。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
えっ、これだけ?
素っ気ないなあ、まあ碧さんらしいけど。
コンコンッ
「はい?どうぞ。」
ガチャ
「あ、失礼します…」
「…こっち」
手招きをされた。
碧さんに近寄ってはみたものの座る椅子などはない。
「えっ、どこですか…うわあっ!」
ぎゅっ
「はあ……」
「ちょっ、碧さんどうしたんですかっ」
僕はいつのまにか後ろから抱きかかえられていて、碧さんの膝の上。
「なんか水曜日って疲れないか?」
「え?水曜日…?」
「週の真ん中でさ、2日仕事したのに、まだ倍以上仕事するのかーって思うと、異常に疲れる。」
「は、はあ…そうですかね…?僕は…あ、やっぱりいいです…」
自分の思ったことが恥ずかしすぎてやめた。
「は?気になるだろ。」
「恥ずかしいのでいいです…」
「それは尚更聞きたいなあ…」
「んんっ、ちょっと耳元で言うのやめてくださいっ」
「じゃあ言え。どうせ顔見えないだろ。」
「まあ、そうですけど…」
「はーやーく。」
うっ、にやにやしてる…絶対。
「もう……あの、僕は…」
「僕は…?」
「あと二日碧さんに会えるんだなあと…思ったら…嬉しいですよ…?/////」
「……」
「碧さん…?」
ぎゅうっ
「く、苦しいですっ」
「え?ああ…ごめん…」
「どうしたんですか…」
「可愛くてついな…キスしそうになったから、抑えたら…自然に力入ってた。」
「えっ?」
「可愛すぎんだよいちいち…俺のツボついてきやがって…わざとかと思った…」
「そんなことっ、うわっ、えっ、えっ?」
一瞬僕を立たせて、碧さんの方に向き直された。
「あのさ…キスしてもいいか…?」
「はっ?……え、あっ…は、い…/////」
近い…
そんな顔して…僕が否定しないのわかってて言うんだこの人は…
ちゅ
ちゅう
ちゅっ
「んっ」
短いキスが3回。それだけで、なんでこんなに心臓がうるさいんだろう…
「ふっ…顔真っ赤だな。」
碧さんの手が頬に触れた。僕のどきどきが伝わりそうなくらい近い距離。
「わっ、笑わないで下さい…//」
「なんでだ…」
「綺麗…だから…」
「……は?」
「皆が…碧さんのこと好きになっちゃう…」
「…ははっ、前も言ってたな…でもそんなことがもしあっても、俺が好きなのは藍しかいないから…な?」
「ううっ…はいっ」
嬉しくて嬉しくて、なんだか涙が出そうだった。
抱きしめられた体が凄くあったかくて、僕も碧さんの背中に回す手に、力を込めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 61