アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
僕らの体育祭。⑥【藤原碧 編】にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
僕らの体育祭。⑥【藤原碧 編】
-
あいつはずっと、藍の行った方向を見つめている。頬を赤くして、完全に愛しいものを見る目で。
しまったな…
俺にはどうしようもできないのに…
誰に向けて良いのか解らない苛立ちと、ただただ藍に会いたいという思い。
無性に会いたくなって、昼休み、弁当食った後でも良いから資料室に来いとメールした。
1人こっそりと資料室に戻る。
戻って机に突っ伏す。考えるのは藍のこと。
俺はいつからこんな風になったんだろう、今抱えてしまったこの苛立ちを藍にぶつけてしまいそうで怖い。他の男に取られたくなんかないのに…
それから何分経ったか、扉の開く音がした。
ガチャ
勢いよく振り返る。
「碧さん…?どうしっわぁっ!」
「藍…」
藍は一瞬で俺の腕の中。
「もうっ、いつも急だよ…どうしたの…?」
顔赤くして…かわいいな。
「藍。」
「なんですかっんんっ!はあっ…あおいさっ……むぅ…んっ…ぁ……はあっ…」
部屋に響く唾液の音と藍のいやらしい声が耳に入る。
そこで気づいた、自分の理性が効かなくなってることに。
「っ!…ごめん。」
「はあ…はあ…碧さん…?」
「嫌だったよな…ごめん…」
それでも腕の中からは離そうとはしない俺。
「どうしたの碧さん?何かあったんですか?また疲れちゃったんですか…?」
言うか迷ったけど、黙ってるのが1番悪いのを俺は知っている。
「さっき…青柳と話してただろ?」
「青柳…?あっ、国語の先生の…?」
「うん。」
「話してましたよ?」
「そこに居たんだよ、俺も。」
「えっ、そうだったんですか!?話してくれればよかったのに…」
「うん、そうだよな…」
「でも青柳先生とはなんの関係が…?」
「……今からめちゃめちゃおかしなこと言っても良いか?」
「…?…はい。」
思いっきり抱きしめて、藍の耳元に口を近づかせる。一瞬びくっとして、俺の背中に回ってきた手。
「嫉妬、したんだ多分。」
「!」
「藍が…他の男と笑って話してるのが嫌だった…俺のなのに…って。自分でも嫌になるくらい独占欲が強くて、どうしようもできないんだ…独り占め出来たら良いのに…」
恥ずかしいこと言ってるのは解ってる。
10も年下のガキンチョにこんなこと言って、俺、こいつの先生なのに。何言ってんだろう。
「………」
「…俺のことなんて嫌になった?こんな男、情けなさすぎて彼氏にはしておけないよな…」
そう言って腕を離そうとしたのに、藍の手に力が込められて離れられない。
「藍?」
「碧さん…僕は、碧さんにキ、キス、されるのは、驚いたりするけど全然嫌なんかじゃなくて寧ろ、逆で…今の話だって、嬉しすぎてなんて言っていいか解らなくて……僕はきっと、死ぬまで碧さんのこと好きなんだと思います。初恋ですもん、そう簡単に嫌いにはなりません。それに僕だって、嫉妬、します…」
言い終わった藍の顔はもうゆでダコみたいに真っ赤で。かわいくて茶化したくなった。
「顔、真っ赤だぞ。」
「碧さんだって…さっきは少し赤かったですよ…」
「うっ…」
「碧さんっ」
「ん?…!」
気づいたら、藍の唇と俺の唇がくっついていた。でもそれはすぐに離れてしまって。
「あのっ…僕の、気持ちですっ」
なんて、もじもじしながら言う藍はほんとにかわいい。いじめたくなるし、かわいがりたくもなる。
「じゃあ、これは俺の気持ち。」
「えっ?うわあっ!」
思わず床に押し倒した。
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
「んっ、ちょ、碧さんくすぐったいっ」
でこ、目、鼻、頬、口、次々と口づけしていく。
そして耳を舐めた。
ぺろっ
「ああんっ…はっ!」
その声で俺の理性は完全に何処かへと吹っ飛んだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 61