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碧さんとお風呂。②にしおりをはさみました!
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碧さんとお風呂。②
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「ん、目え閉じて。」
「はいっ」
下を向いてぎゅっと目を瞑る。
シャワーで泡を洗い流されて、
すっきりしてきた。
「……よし。」
「終わりました…?」
そーっと目を開ける。
「うん、入ろ。」
「あっ、ありがとうございました!」
「ふっ…よしよし。」
笑顔でお礼を言えばまた頭を撫でられた。
「…っ」
撫でられると勝手に口角が上がってしまう
手が離れて、少し名残惜しく思えば碧さんはもう浴槽に入っていて
「ほら、ここ。」
またもや碧さんの懐に入る形になる
向き合ってないから顔が見えないけど、
やっぱり安心するなあ…
碧さんの胸板に寄りかかって、
この特等席を満喫していた
すると後ろから腕が伸びてきて、
首の前でそれが交差する。
右肩には碧さんの頭が乗っかっていて、抱きしめられているのだとわかる。
僕をこんなにすっぽりおさめられる身体があっても、かわいくて愛おしいと思う。
思わず微笑んだ顔を、その同じ香りのする頭にすり寄せて、目の前で交差された手をぎゅっと両手で包み込む。
「らん…」
「どうしたんですか?」
僕の声は自分が思っていたよりも嬉々としていた。
「ほんと…なんでそんなかわいいの。」
ぎゅっと力を込められた腕、こんなに肌が密着している状態で更に恥ずかしさが増した。
「なっ…かわいくなんて、ないです…」
「もう絶対どっか行くなよ…」
「いっ、行かないですよ!」
行くわけないのに…こんなこと言わせてしまったのは僕のせいなんだろうな…
碧さんの方に向き直せば、痛いみたいな、つらいみたいな顔をした碧さんがそこには居て、僕の心もギュッと誰かに握られたみたいに苦しくなった。
碧さんの頬に両手を添えて、
僕からキスを落とす。
もう離れないよって、
誓いを込めて、そっと。
一瞬目を見開いた碧さんはすぐにいつもみたいに意地悪な笑顔に戻って、そのままずっと、ただ唇を合わせていた。
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