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1.秘密の手紙3*にしおりをはさみました!
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1.秘密の手紙3*
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僕に睨まれた荒川さんは、怯むことなく今度は手を伸ばしてきた。
「や、やめてくだ……あっ」
また逃げようとするも間に合わず、荒川さんの指先が僕の胸を掠める。思わず声が出て、しまったと思ったけどもう遅い。いつもよりワントーン高いその声は、荒川さんの暴走をエスカレートさせるには十分なものだった。
「なんだ? ちょっと触ったくらいで喘ぎやがって。澄ました顔して淫乱だな」
「やめてください……」
言い方は下品だが、反論できない。
僕だって男なんだ。性的なことに人並みの関心はある。いやらしい夢を見て下着を汚してしまう日もあるし、自慰の頻度だっておそらく人並みだ。ただ、おかずにしているのが、同性である栗原だというだけで。
だけど、男である僕が、好きでもなんでもない人に乳首を触られて声まで出してしまうのは、人並みの感度とは言えないだろう。こんな目に遭うのなら、乳首を弄る自慰なんてするんじゃなかった。
僕が黙ったのを都合よく捉えたのか、荒川さんがまた僕に触れる。今度は一切躊躇いがない。
「あっ、や……嫌、だ……、ぁ、んんっ、ん……」
その指の生温かさに鳥肌が立つ。心の中は嫌悪感でいっぱいなのに、乳首をつねられる感覚が頭の中で反響して、理性的な思考を妨害していた。
「黙れ。暴れるな。……そうだ、お前の相部屋が帰ってきたらあの手紙を見せようか」
栗原の話を出されて我に返る。僕の身体を弄ぶ荒川さんの手を掴み、僕をあざ笑うような、醜い笑みを睨みつける。
「そんなこと、……っ、絶対に、許しませ……ん……っ!」
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