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神様の悪戯にしおりをはさみました!
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神様の悪戯
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真っ白の、なにもないところで目を覚ました俺は、今までの出来事がまさに嘘のようだと振り返っていた。
青木弘は完全に現世から消えた。
ところでここはどこなんだろう、死後の世界って意外とやっこいのかな。
そう思っていると、辺りがいきなり眩しい光に包まれた。ぼおおっ、と明るくなっていく視界、眩しくて目を開けてられなくて思わずまぶたを閉じる。
『現世は、つまらないものでしたか』
どこからか声が聞こえた。え?なに?神様?神様ってこんな感じなの?ちょっとなかなかすっごく面白いんだけど大丈夫?俺いまとんでもない体験してるよね???笑いそうになるのを堪えて、質問に答えた。
「現世は、愛しいものでした。いや、愛しい人がいるちっぽけな部屋が、俺の世界でした」
俺は嘘つき、だから最後にサヨナラと告げて愛しい人の前から消えた。
俺は嘘つき、だけどこの解答はうそじゃないよ。
『真理を知ったようですね。それでは、あなた達をもう一度、現世へ』
あなた、たち?
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