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疑惑にしおりをはさみました!
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疑惑
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side Ryu
明るい部屋の中。
俺の腕の中、Tシャツ一枚の状態で息を乱す白夜を見る。
白夜に電話をかけた、あの日。
何故泣いていたのかは気にはなったが6月まで待てと言われた以上、待つ他なかった。
俺に入ってくる情報では、本当に街に姿を現さなくなったらしい。
何があったのかと不安になったがどうしようもなく、大人しく待つことにした。
そして6月に入り再び街に白夜が現れた、と情報が入る。
すぐにでも連絡を入れたかったが、連日連夜仕事に追われなかなか連絡出来ずにいた。
生徒会役員は授業免除の権限があるため昼間に仕事をしても良かったのだが、なるべく学園にいたかった。
理由は、白川。
俺は、白夜を渇望している。白夜を想う気持ちは、冷めていない。
だが、やはり白川も気になるのは事実。何故か放っておけない。
海辺でひとり泣いている姿を見てから…今泣いてはいないか、孤独を感じていないか──と気にかけてしまう。
そして鷺ノ宮とのデートの間何かされてやしないかと心配になり、何もされなかったことに安心する自分がいた。
掴みどころのない白夜。
似ている白川を、代わりにしようとしているのか──。
俺の中に、戸惑いが生まれる。
梅雨に入ったばかりの頃。
少し生徒会室で仕事をし寮に帰ってくると、自販機の前で佇む白川がいた。
その背中があの海辺での背中と重なり、俺は足早に近づき声をかけた。
振り向いた白川はどこか不安げな、そして寂しそうな目をしていた。
放っておけなくて部屋へと連れていき、飲みたいと言ったホットミルクを作ってやる。
何か溜め込んでいるようで、必死に我慢しているようで、吐き出させてやりたかった。
脳裏に浮かび上がる白川の姿。それを追い払えぬまま、息を乱す白夜を抱き上げる。
ーーー?…やはり、どこか変だ。何かがひっかかる。
どうしても白夜に会いたくて、仕事の合間に電話をかけた。
白夜を久しぶりに目にするはずなのに、感じる違和感。
何故か、¨久しぶり¨という感じがしない。
白夜の腕を引っ張った時、そして今抱き上げたときに感じた、既視感。
確かに、白夜を抱き上げたことも、腕を引いたこともあるんだが…なんだか、違う。
ベッドに下ろし、覆いかぶさる。
変、といえば今日の白夜も、どこかおかしい。
いつもなら噛み付いてくるはずの言動もなく、更にはもっと…とねだってくることに驚いた。
残っていたTシャツを脱がせ、見下ろす。
オレンジの明かりのなか、俺を見上げる翡翠色の瞳。
宝石をはめ込んだようなその瞳は潤み、艶を放っている。
吸い込まれるように瞼に口づけを落とし、唇へと移動する。
柔らかい唇、熱い舌。
じっくりと味わうかのように、丹念に舐めていく。
「…ふ、ぁっ…ン…っ」
唇を離し窺い見るとさっきよりも艶が増し、物欲しげに見つめ返す白夜に俺はじっくりと愛撫を施していく。
右よりも左の方が反応がいい白夜の胸の突起に舌を絡ませる。
「んっ…あぅっ…!」
右手は体をなぞり、腰骨を指先でくすぐる。
ここが弱いのか、逃げるように身じろぐ白夜。
未だ蜜を垂らす白夜の中心をキュッと握った。
「あっ、ぁ…ふ、ン…」
愛撫に反応を見せる白夜が愛しくて、俺は愛撫の手を強めていく。
舌で腹の中心をつたい、臍を舐めるとピクンと体を震わせる。
そしてたどり着いた白夜のモノを、口に含んだ。
「あぁっ…!ん、ぁ、…っ」
舌を絡ませ強弱をつけて吸い、舌で先端の窪みを刺激する。
するとより一層膨らみ、先からは次から次へと透明な蜜が溢れてきた。
そろそろ、限界か?
上下に擦りながら先端に舌を絡めて強く吸い上げると、白夜の体に力が入る。
「ふ、ぁ、ン…!だ、め…ぁっ…、っ…あぁぁっ…!」
口の中に独特の味が広がり、それを飲み干す。
イッた白夜の体から力が抜ける。それを見計らい後ろに指を入れると、ビクンっと体が跳ねた。
「ン、待っ…て、あぁっ!」
イったばかりの感じやすい体。キュッと軽くモノを扱く。
「しっかり反応してる。気持ちよさそうだが?」
「…っ…!ン、ふ…」
指を二本に増やし、奥へ差し入れる。
そして指先でグリっとソコを擦ると体がビクビクっと震え、軽く握った中のモノもピクンと反応し膨らんでいく。
「腰が揺れてるぞ?」
更なる刺激が欲しいのか、ゆらゆらと動く腰。からかい半分で聞くと、白夜の顔に赤みが増した。
──煽られる。
その表情に俺は笑いかけると、指をもう一本増やし、強く前立腺を刺激してやると同時に、モノを扱く手を強くしてやった。
「っや…!あぁンっ…ぁ、ン、や…!」
体に力が入り、白夜のナカが指をキュッと締め付けてくる。
またイキそうだな。
俺は更にナカの指を激しく指を動かし、モノの先端を指で強くこねてやると、白夜は甘い喘ぎと共にまた白濁を吐き出した。
肩で息をする白夜を見ながら、俺も服を脱ぎ捨てる。
財布からゴムを抜き取り嵌めると、白夜の後ろに宛てがった。
とろけたような目で俺を見つめる白夜。
「ン、ふ…ぁ」
少しずつ、少しずつ、白夜のナカに埋めていく。
半分ほど入ったところで一度止め緩く出し入れをすると、全てを飲み込もうとナカの壁が絡み付いてくる。
その感覚に我慢ができず、俺は一気に残りの半分を突き入れた。
「あぁっ─…!」
「…っ…」
うごめく壁。
このナカを、俺以外も堪能してるのかと思うと…嫉妬で狂いそうになる。
片足を持ち上げ体を前に倒し、白夜の唇に噛み付くようにキスをする。
より深くなる挿入に、白夜はくぐもった声を上げた。
「ン、ン…ふぁっ…」
緩く出し入れをし、白夜のナカを味わう。
俺の先が白夜の前立腺を擦るたびに体が跳ね、ナカもキュッと絡み付いてくる。
唇を離し体を起こすとギリギリまで引き抜き、一気に突き入れ、それを繰り返す。
その度に甘い悲鳴を上げ、ナカは俺を離さんばかりに纏わり付いてくる。
そしてより一層ナカの締め付けが強くなってきた。
もう限界だな。
そう思った俺は、手でモノを扱いてやる。
「──っ…、あぁぁっ…!」
すぐさま先から白濁を放ち、腹を汚す白夜。
ナカがギュッと強く締め付け、俺も持って行かれそうになるのをなんとかこらえた。
白夜の息が整う間もなく、激しく挿入させる。
締め付けが良くなった白夜のナカは、溶かされそうなほど熱く、俺を煽る。
「や、待っ…あぁっ…!ンっ…ぁ…っ!」
シーツをギュッと握り、快感に耐える白夜を見ると、より一層煽られる。
俺も限界が近い。
「…っ、イくぞ…」
強く打ち付け、ギュッと締め付けられる感覚に、俺はゴムの中に熱を吐き出す。
「──っ、あ、っ…あぁぁっ…!」
呼応するかのように、白夜もまた先から熱いものを放っていた──。
あれからまた手と舌で白夜を数回イかせ、乱れる白夜に再びナカに押し入り、熱を放った。
今、白夜は俺の腕の中で気を失っている。
汗で張り付く髪をサラリとかき上げた。
そしてそのまま頭を撫でていると、白夜の口から漏れた言葉にーーー思わず手を止める。
「…いちょ…」
「──え?」
…今、こいつは──。
頭を働かせようとした瞬間、携帯の音が鳴り響いた。
落ちている服のポケットから携帯を取り出し、着信を確認する。
そこにある相手の名前に顔をしかめ、俺は電話に出た。
『隆盛様、時間はとっくに過ぎています』
「分かってる」
『ならば早くお戻りください。朝までに間に合いませんよ』
「…すぐ戻る」
電話を切り、再び白夜を見る。
俺の中にある疑惑が生まれた。もしかして──。
俺は白夜の口にキスを落とす。
今は時間がない。確かめる時間は後であるはずだ。
俺はベッドの側に置いてあるメモ用紙をちぎり、ペンを走らせる。
白夜のそばに紙を置き、部屋を後にした──。
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