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69 二人だけの場所にしおりをはさみました!
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69 二人だけの場所
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遙side
観覧車はとうとう地上に戻ってきた。
先にゴンドラを降り、中にいるココに手を差し伸べる。
「クリスマスツリー、見に行くか」
「うん」
大きく頷いてから、恥ずかしそうに俺の手を握った。
たくさんのカップルが、ツリーの元へ集まってきている。
「すごい人…あんなに遠くにあるのにツリー見える」
「世界一大きなツリーらしいからな。もっと近くで見よう」
俺は、昔に親父から教えて貰った穴場の場所を目指した。
「ねぇねぇ、どこ行くの?」
「クリスマスツリーを独り占め出来るばーしょ」
「ほんと?」
「昔、親父に教えて貰ったとっておきの所だよ」
確かここら辺に建物があったはず…。
ツリーの近くにある建物の階段を上るとその光景はある。
階段を上り三階の屋上へ上がる。
「さぁ、ココ目を閉じてそのままゆっくり前に進むんだ」
「んっ……」
ぎゅっと目を瞑ったココの手を引く。
「はい。目、開けて?」
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