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ライバルにしおりをはさみました!
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ライバル
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ファミレスで城島と向かい合わせに座って適当に食いもんを頼む
「…真白は元気?」
「てめぇにだけは教えねぇ」
「ははっ、相変わらず牽制すごいな一ノ瀬は」
…相変わらずってことは中学の頃も気づいてたのかよ。その割にはあいつにベタベタしてたけどなお前。
「……少し前に真白のこと見かけたんだ。向こうは気づいてなかったけどな」
「……」
…チッ。見かけられてんじゃねぇよバカマシュマロ。
「……なぁ、一ノ瀬。俺がまだ真白のことを好きだって言ったらどうする?」
………は?
…まだ真白のことが好き?
おふざけも大概にしろよ、何言ってんだよこいつ。
…嫌な予感的中じゃねぇかクソ…
内心バカみたいに焦ってるのに城島に見せる表情は変わらない。
「……さぁ、お前には教えない」
大丈夫。いつも通り。
「ふぅ~ん。まだ、真白は一ノ瀬のもんにはなってないのか……」
嫌なとこをつかれて表情が少し強張る。
「…だったらなに」
「ん?まだ俺にも可能性あるかなって思ってた」
あぁ、こいつ狙ってくる気だ。目が本気だ。
「あの頃は転校するって焦って、あんなに酷いことしちゃったけど、もう同じ間違いはしないよ」
「やめろ、あいつにに近づくな」
「一ノ瀬に言われる筋合いないよ。さぁ、どーする一ノ瀬。俺は本気だよ?」
「…誰がてめぇなんかに譲ってやるかよ」
譲らねぇよ、髪の毛1本も触れさせたくない。
「強気な割には余裕なさそうだけど?真白とは相変わらずなわけか」
……こいつはつくづく癇に障るやつだな。
「…うるせぇ。話はそれだけかよ」
「おう、真白によろしく」
だれがよろしくするか!ぜってぇ言うかよ!!食事代を置いて急いで家に向かった。
もう9時を過ぎていた。
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