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止まらない思考にしおりをはさみました!
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止まらない思考
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ずびっ、ずびびびびーっ、
勢い良く鼻をかんで、夕ご飯まで宿題やらなきゃ!と意気込む。
早速勉強道具を広げて、取りかかった、が。
「集っ中っ、できなーいっっ!!」
思い出すのは、あのキス。
唇、薄いのに柔らかかったな、とか。
良い匂いだったな、とか。
超至近距離で見ると、より綺麗な顔だったな、とか。
顔が離れたときの、男の子の目、とか……
食べられてしまうかと、思った。
「僕ってば、いつの間にこんな、え、ええ、えっちになっちゃったんだろ…」
でも、考えることはやめられない。
もしかして、軽い人なのかな、とか。
奏里にもあんな表情見せてたのかな、とか。
今まで何人とキスしてきたんだろう、とか…
「って、なんでこんなこと考えてんの!?」
もやもやする心を落ち着かせたくて、でも落ち着かなくて。
机に突っ伏して考える。
きっと、好奇心からだ。
だって、あんなに綺麗でかっこよくて優しい人なんだもん。
興味が出てもおかしくない。
「そうだ!僕は晴くんのファンなんだ!!」
言ってみたものの、違和感は拭えなかった。
僕はまだ、この感情に名前をつけることができなかったんだ。
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