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朝!にしおりをはさみました!
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朝!
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ぴぴぴぴ。
僕の枕元に置いてある目覚まし時計が元気よく鳴る。
「んんー…んー…」
目を閉じながら布団の中から手を伸ばして、時計の上に手を置く。
目覚ましの音が鳴り止んだあたりで、今日は晴くんのお弁当もつくるんだ!ということを思い出して飛び起きた。
一階までドタバタと降りて、キッチンの横にかけてあるエプロンをパジャマの上から身につける。
「うーん…おかず何にしようかなー…」
とりあえず、晴くんにはバランス良く食べてもらいたい。
「あっ…苦手なものあるかとか、きいてない…」
もしも口に合わなかったらどうしよう。
また不安ばかりが頭をよぎる。
「だめだ!こんな気持ちでつくったお弁当なんておいしくないよね…。明るく明るく!」
にっこりと笑顔をつくって、とりあえずは卵焼きをつくる。
ふんふんふーん、と鼻歌を歌いながらくるくると同じ作業を繰り返していると、お母さんが起きたみたいだ。
「奏太おはよう。いつもありがとうね」
「ううん、大丈夫だよ!いつもお母さん大変だもんね」
「家族のためと思えばなんてことないわよ!お母さん、何つくればいい?」
「今日のお弁当は僕が全部つくるよ!
朝ごはんお願いしてもいい?」
「もちろん。奏太は偉いわねぇ…奏里ちゃんにもちょっとは見習って欲しいのだけど」
「奏里はいいんだよ!いっつも僕に元気くれるもん!…たまに、意地悪だけど」
「ふふっ、仲良しね」
2人でなんてことない会話をしながら料理を進める。
今日のお弁当は、卵焼き、おかかの入ったのりご飯、プチトマト、大根のきんぴら、冷しゃぶと温野菜だ。
お弁当は、お父さん、奏里、僕、晴くんの分をつくったから、結構な量になる。
全部できたころにはお父さんも奏里も起きてきて、でもとっても不機嫌そうな顔をしていた。
お母さんも朝ごはんを作り終わって、家族全員で食卓につく。
「おはよ!いつもに増して不機嫌なんだね?
大丈夫?」
「ふん、色々あったの!
ほっといてよね!!」
いっつも自分ではそんなこと言いながら、奏里は僕のことはほっといてくれない。
…だったら僕も、ほっといてあげない!
「ま、後で話してよ!
お兄ちゃんが相談に乗ってあげる!!」
「はぁ…!? …いいっつーの!」
「はいはい!いっただっきまーす!」
「……あんたに話したら意味ないでしょーが」
その呟きは小さすぎて、誰かの耳に届くことなく消えていった。
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作者のえなです!(*´∀`*)
更新再開します!お待たせしましたb
さて、長らく募集していた表紙絵ですが、白鳥 美羽舞さんが描いて下さいました!!!
ぜひ見て下さい!もう特に奏太くん!!!!キュートなので!!!
美羽舞さん本当にありがとうございます(つД`)ノ
これからも関連イラストもコメも待ってます笑
お気軽にどうぞ!!
それでは失礼しました(((o(*゚▽゚*)o)))
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