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奏太の学校にしおりをはさみました!
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奏太の学校
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「そういえば奏里、僕の学校はどう?」
朝ごはんを食べ終わって、メイクをしてもらいながら聞いてみた。
「どうもなにもないよー…あ、それ取って」
「はい。…みんな良い人たちでしょ?
優しいよねえ」
「優しすぎだよ気持ち悪い…。下心丸出しって感じ。
キモい男子に触られて『女で良かった』って思うのはなかなか新鮮な体験だったかな。
いっつもあんななの?まるで神様にでもなったかのように崇められて驚いちゃった!」
「キモいとか言わないの。別にそんなことないよ?
たぶんいつもと変わらないね!
みんな僕に大好きって言ってくれるんだけど、たまぁに困るんだ。
僕は立派な男の子だよって言っても笑われるんだよ!『知ってるよ』って!」
「それ、男の子しか好きになれないゲイか『男の娘』の方なんじゃないの…」
「おとこのこ…?」
「なんでもない!
ま、おにーちゃんの親友とかいう神林くんはかっこいいからまだ耐えられるかな。
でもおにーちゃん演じるのすごく疲れるからさ、早く晴のことオトしてね!!」
「……あはは」
「はい!完成!
…しっかし可愛いなちくしょう」
「同んなじ顔なんだから、自分にかわいいって言ってるようなものじゃない?それ」
「顔は同じでも表情が違うんだよ…
おにーちゃん、ほんとにバレないように気をつけてね?
…特に、キタムラって女。あいつは変に勘が鋭くてずる賢いから。
何されるかわかんないよ」
「だいじょーぶ!!
僕だっていっつも奏里のこと見てるんだから演じるなんて余裕だよ!!」
ふん、とドヤ顔をすると、奏里ははぁ〜、と深いため息をついた。
「だめだこりゃ……、ちぃに気をつけるように良く言っとこ…」
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