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呟きにしおりをはさみました!
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呟き
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手を洗いながら鏡越しに睨んでくる北村さんが、怖くて怖くて。
頭が真っ白になって、何も、考えられない。
「き、北村、さん…」
「あれーっ!?奏里!
トイレ出たならさっさとしてよお!
早く教室戻んないと遅れちゃうじゃんっ!」
中で鉢合わせしてしまったことに気づいたちぃが、僕の手を引っ張る。
そのちぃの笑顔が、僕の緊張をほどいてくれて、なんだか力が抜けてしまった。
ちぃが手を引っ張ってくれたおかげで崩れ落ちることはなかったけれど、足の震えは止まらないままだ。
「ほら、いこいこ!
北村も急がないと遅れるよっ!」
そう言い残し、いそぎ足で2人で教室へ向かう。
「__________、_____?」
そのとき、北村さんが何か呟いたような気がしたけど、聞き取ることはできなかった。
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