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お誘い ちぃsideにしおりをはさみました!
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お誘い ちぃside
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「ご飯、食べよ?」
そう言って首を傾げながら可憐な笑みをつくる奏太くん。
なんだか周りにお花が見えるような錯覚に陥った。
一言で言うと。
すんごくかわいい。
(ありゃあどんな男もイチコロだわあ…)
そう思って晴を見ると、頭をガリガリと引っ掻いている。
奏太くんが来てから気付いたけど、
きっとあれは、照れたときの晴のクセ。
(晴のあんな顔、初めて見たなあ…
いっつも澄ました顔してるし。
はるー。いつも通りを装っても、赤くなった耳が隠し切れてませんよー)
そこではた、と思い浮かぶ。
(もしかして、もしかすると、そういうこと?
晴が奏太くんのこと、好きなの?
そんで、奏里が協力して…?
へーぇ。あの唯我独尊お嬢様の奏里が協力するなんて…
振られたってのは聞いてたけど、そっかー。
晴も、私と同じ同性愛者なのかな)
ようやく腑に落ちて、自分のお弁当を手にし友達を探す。
奏太くんにそっくりな、私の大好きなあの子の顔を思い浮かべて笑みをつくった。
「ね、たーべよっ!!!
奏里、今日も晴に取られちゃったあーっ」
適当な友達に声をかけ、机を合わせてお弁当を開く。
そのとき、私は油断していた。
視界の端で、北村が教室を出て行くのを見たのに。
怪しげな笑みを浮かべていたのに。
見過ごしてしまったんだ…
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