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昔のお話4にしおりをはさみました!
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昔のお話4
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殴られたことに気づかず、吹っ飛ばされたのだろう、いつの間にか僕は横たわっている男の子の上にお尻をついていた。
下腹部のあたりがジンジンする。
そして男の子の口から、がはっ、と空気が飛び出る音がして、慌てて飛び退いた。
『ご、ごめんね、だいじょう…』
『今、何て言ったああああっ!!!』
男の人が僕を蹴り上げて、男の子を気遣う暇さえ与えてくれない。
痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
蹴られるたび、殴られるたび、僕の涙が辺りに飛び散る。
痛い、よう。
隣にいる男の子も、こんな気持ちだったのかなあ?
痛いけれど、怖いけれど。非力な僕には何やら怒鳴り散らす男の人を止めることはできない。
諦めるしか、ないんだね。
だんだん、
いしきが、
とおざかる。
(僕、もう、死ぬのかなあ…)
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