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病室 晴sideにしおりをはさみました!
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病室 晴side
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「お兄ちゃん…」
看護師が奏太を病室に移し、とりあえずはひと段落。
奏里はガーゼのついた頬を軽く撫でると、すぐに踵を返した。
「また後でね」
「おい!帰んの?」
「うん。入れ替わり続けるなら、お兄ちゃんに変装するためのウィッグ取って来ないと。
車に置いてきちゃったし。
これは回収しといたから、つけてあげて」
長いウィッグを手渡され、ため息をつく。
「…つけたことねぇんだけど」
「あはは、なんとかなるよ!
あたしは用事もあるし、帰るね?
また目が覚めたら連絡して」
「…おう」
奏里が出て行くと、奏太と2人きり。
頭を軽く持ち上げてウィッグを付ける。
それも終わり投げ出された手を握ると温かさが伝わってきて、それだけで何だか安心した。
(そういえば昔、母さんが入院してた時も、ずっとこうしてたっけ…)
こうしていると、昔のことを思い出す。
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