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軽すぎる重大発表にしおりをはさみました!
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軽すぎる重大発表
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「そう、守りたいもの。
…口が滑ったかな?」
奏里はてへぺろ☆とでも言うように舌を出した。
「…というか、いつ、守りたいものがあるって聞いたの…?」
「んー?
お兄ちゃんがまだお寝んねしてたとき!
一回病院に来てから、あたしはまた学校に戻ったの。
春を呼ぶためにね」
「校門に黒のベンツが乗り付けてきてビビってるみんなの顔はなかなかに面白かったな!またやってくれよ!」
「考えといてあげよう!」
そうだったんだ…
「あ、あと、お兄ちゃんに言いたいことがあるんだけど」
「?」
「うちんち、シロカワ組っていうヤクザの頭領一族だから」
「………?????????」
「で、シロカワ組、将来的にあたしが継ぐことになってるんだ。
今まで黙っててごめんね☆」
「???????????????」
「でも忘れるお兄ちゃんも悪いんだよ?
次は忘れないでよね!」
「ち、ちょっとまって、」
「待ってあげましょう。なあに?」
「話が、よめないのですが…」
「ま、時間経てば飲み込めるって!
今度、お兄ちゃんと晴と春とあたしで実家デートしようね♡」
奏里は、何を言っているのだろう…?
確かにお父さんの仕事は知らないし、両親の実家に行ったこともない。
でもそんな、荒唐無稽な話ってある!?
奏里の軽すぎる話し方が、余計に僕を混乱させていた。
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