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メリークリスマス!2にしおりをはさみました!
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メリークリスマス!2
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※晴は奏太が奏太だと知っています、が、まだ付き合うまで至っていないという時系列ですっ
他の関係は…読者の皆様の妄想力に期待w
「おっ!来た来たぁっ!」
奏里が玄関に走っていくと、「ただいまー」というお父さんの声が聞こえた。
帰ってきた!
「おかえりなさー…」
リビングに表れた人を見て、ぎょっとした。
「「「「メリー、クリスマス!!!」」」」
「ひぁっ!?」
クラッカーを鳴らされて、僕は驚いて尻もちをついてしまう。
ぁう、いたい。
「おぉ、すまんな、奏太。
そこまで驚かせるつもりじゃなかったんだが…」
お父さんに。
「あっはは、尻もちついてるーっ!
奏太くんはやっぱりかわいいなーっっ」
ちぃに。
「かな!気をつけろよなー、って俺らが転ばせたんだけどっ!」
春くんに。
「医者である僕がいるんだから、安心して怪我していいよぉ〜?」
西川先生に。
「大丈夫か…?わりぃ、」
手を差し伸べてくれる、晴くん。
「あ、あり、がと」
握った手が、熱い。
「ふっふーん、奏里さんが一肌脱いであげちゃいましたよっ!
みんな大集合ーってね!!」
どおりで、ご飯の材料が多いわけだ。
「びっ、くりしたぁ…」
「びっくりさせたかったんだよっ」
人数が一気に増えて、もうみんなワイワイやってる。
元々そこまで口数の多くない晴くんと僕だけが、口元にほんのりと笑みを浮かべてみんなを眺めてた。
「さ〜て、料理もできたわよぉ!
クリスマスパーティー、始めましょ!!」
お母さんの合図で、人数分のグラスにはシャンパンとシャンメリーが注がれていく。
キラキラと明かりが反射して、とってもキレイだった。
「…え〜、それでは」
ゴホンッ、とわざとらしく咳払いをしたお父さんが音頭を取る。
「みんな、集まってくれてありがとう。
メリー、クリスマス!!!!!」
メリークリスマス!とみんなが復唱して、互いにグラスをぶつけ合った。
隣にいる晴くんのグラスとチン、と控えめに音を鳴らすと、目が合った晴くんが優しい目でこちらを見ていた。
なんだか夢みたいで、ふふ、と笑うと、晴くんが頭を撫でてくれる。
やっぱ夢かも、こんなに幸せだなんて。
そんなことを思いながら、みんなが一口ずつグラスに口を付けてパーティーが始まった。
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