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恋の始まり?にしおりをはさみました!
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恋の始まり?
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おかしいな…失恋したばかりのはずなのに、最近気づけばキヨのこと考えてる…これって…
いやいやいやいやないないないない!
慰めてくれたり、俺を気遣ってくれたり、俺の話をちゃんと聞いてくれるだけであって、確かに、好きだけど…そういう好きじゃない。うんうん、そうそう。
ちょっと、気になるだけ。
そんな気持ちは、追い払ってしまおう。
「キヨさーん、加瀬さーん、どうぞ、コーヒーですっ」
なんて語尾にハートがつきそうな感じの女が俺たちにコーヒーをもってきた。
「ああ…ありがとう」
そうやってキヨが笑うから、女たちもお前のこと好きになっちゃうんだろ!ばか!
「きゃっ!!」
「………あつい…」
「あっ!おい、大丈夫かよ!」
バカな女が手を滑らせてコーヒーをキヨに思いっきりぶっかけた。
「きゃー、あつーい」
は?何言ってんだこの女、まず謝れよ!
「おいお前、自分よりキヨのこと気にしろよ!謝れ!つーか、タオルと氷今すぐ持ってこい!」
「はっ、はい!」
なんて泣きべそかいて女は走って行った。
「裕基くん…そんなに怒らなくても…」
「だめだ。」
でも確かに…俺やっちまったな…
これじゃあ女泣かせた最悪な奴だ…
「あっ、あの…これ…」
女が氷とタオルを持ってきて俺に渡してきた。
「ん。どーも」
なんて、なんかイラつきながら返事をしてしまった。
「ほらキヨ、事務室行くぞ」
「あ…うん…」
キヨに、袋に入った氷を投げて、腕を引っ張ってズンズン進んだ。
ガチャ
「脱いで。」
「え…?」
「火傷してるかもだろ!」
「ああそっか…」
ひとつひとつボタンを外すキヨ。
何をするわけでもないけど、なんか変に緊張してきた…これはやばい…
脱げなんて言ってしまったことを早々後悔する。
「うわっ…やっぱ赤くなってる…」
ていうかキヨ…ちょっと筋肉ついてんだな…もっとひょろっとしてると思ってたのに…って何考えてんだ!
「あちゃー、ほんとだね。」
「おまっ、他人事みたいに言うなよ…」
「んー」
「やっぱさっきの女むかつく…」
「ふふっ」
「何笑ってんの…」
「だって…おれが火傷したのに、裕基くんの方が痛いみたいな顔してるよ。」
「えっ…俺そんな顔してた…?」
「うん。してた。」
「うわー…」
恥ずかしいやつだな俺…
「あと、裕基くん怒り過ぎ」
「うん…つい腹立って…」
「まあ、おれが逆の立場だったらそのくらい怒ってたかもね…」
「キヨが?怒るの?」
そんなの想像できない。
「うん。裕基くんのためなら怒るよ」
だからっ!その笑顔で俺の名前を呼ぶなよ…!はあ…反則だ!
「そっ、そっか…と、とりあえず冷やしとけよ…」
「うんわかった。ありがとね。」
パタンッ
「はあっ…////」
俺はドアにもたれ掛かりながら崩れ落ちた。
あの空間にずっといられない…おかしい、キヨがかっこよくみえる!
ゲイに優しくすんなよっ、もうっ!
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