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覚悟にしおりをはさみました!
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覚悟
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俺は後片付けが終わったあと、一ノ瀬と一緒に帰った。
車の中では、沈黙が続いていたがそれさえも愛おしくて幸せな気持ちになった。
「ねぇ、一ノ瀬。俺のこといつから好きだったの?」
俺は不思議に思っていた事をぶつけた。
一ノ瀬は運転しながら、微笑を浮かべ、
「入学式の時かな。まぁ一目惚れに近いかも?」
一目惚れかぁ。そっか。俺はなんだかちょっと嬉しかった。
「へぇー、それで初対面から家に誘ったわけだ。教師失格だな!」
俺は笑いながら冗談を言った。
「まぁ俺は、そのときお前と一緒にいれんなら教師やめてもいいかなって思ったけどな。」
真剣な顔して、そんなこと言われた俺は自分でも分かるくらい赤面していた。
恥ずかしいこと言うなよ。
出会った時からそんなことを考えていた一ノ瀬を想像すると、とても面白くて、可愛いくて、笑みが零れた。
それから俺らは、会話が途切れることなく話し続けていた。
「お前これからは遠慮しないから、覚悟しとけよ。もう逃がさないからな!」
まったく、覚悟なんて出来てるって。
ホント俺性格変わったなあ。いい意味で。
教師と生徒、男同士、俺は子どもで、一ノ瀬は大人、これから俺らを襲う試練はたくさんあるんだろうけど、そんなことで別れられるなら最初から告白なんてしない。
だから、きっと別れるときは俺からじゃない。俺からは絶対に別れてやんない。
それが俺の覚悟だ。
これが一ノ瀬にも伝わるといいな。
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