アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
7にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
7
-
砂浜に寝転んで夜空を見上げる。
吸い込まれそうな星空は煌めいて
月明かりだけの暗い海からは波の音が寄せては返す。
「嘘つき」
突然声を掛けられてびっくりした。
声がした方を見ると里見が居て。
すげー星、とか言いながら俺の横に座る。
「すばるは卒業したら銀行だっけ?」
「そーだよ。里見は家継ぐんだろ?」
ゆくゆくは社長じゃん、こんな奴が社長とかイヤだなーっていう俺の言葉に里見が笑う。
「もしリストラされたら雇ってやるよ」
里見の軽口に、縁起でもないからヤメろって返す。
「すばるっていう名前の星あるよな」
里見がふと呟く。
「星っていうか、星の集まりの名前だけどね。」
里見の甘い雰囲気に、さすがに照れて
冷たく返事をする。
「すばるってさ、沢山の物を結んで1つに纏めるって意味だよな」
お前の周り、いっつも人が集まってるから、ぴったりな名前。
そう言われて、鼓動が速まる。
こんなん、口説かれてるのと同じじゃんって思う俺は自意識過剰なのかな。
「里見、好きだよ」
自分の気持ちを伝えたくて。
もう遊ばれてもいいやって気持ちで告白した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 10