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18歳以上ですか?
9にしおりをはさみました!
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俺の腕を里見が引っぱる。
そのまま腰を持ち上げられて
里見の膝の上に乗せられた。
「ちょ…、里見。抱きしめてってこーゆうんじゃ…」
俺がして欲しかったのは、もっと軽い抱擁で。
こんな風に膝の上に抱えられるのなんて初めてで体重のかけ方が分からなくて焦る。
里見の肩に手を置いて自分の体重を支えようとしたのに、右足を掴まれて完全に跨る格好にされたから、もういいやって腰を落とした。
「すばる」
俺の頭を里見が胸に引き寄せる。
「里見…、心臓すごいよ?」
押し付けられた里見の胸は、うるさいくらいに鼓動が激しくて。
正直、こんな状況なんて慣れてるだろって思ってたから驚く。
「里見?」
「悪い。こんなに…すばるの事好きって今気づいた。」
そう言って抱きしめる腕をきつくする里見の背中に俺も腕を回す。
なんで振るのに、こんな事するんだよとか
なんで傷付けられても良いって言ってるのに、そうしてくれないんだよとか
なんで結婚なんかしちゃうんだよとか。
たくさんの気持ちが里見の腕の中で浮かんでは消えていく。
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