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68、行き来にしおりをはさみました!
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68、行き来
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「んー、シャワー浴びたい」
恭が伸びをしながら言った。
「そうだな。ちょっと待ってろよ？」
俺は起き上がって、身なりを整える。
「どうしたの？」
「ちょっと着替え取ってくるわ」
「じゃあ、先にシャワー浴びてよっか？」
「玄関じゃなくてこっから」
俺は窓を指差した。子供の頃から、あんまりにも家が近くて窓と屋根伝いに歩いて行き来が出来てしまっていた。
疎遠になってしまってからは無くなっていたが、
「という訳ですぐ帰ってくるわ」
「大丈夫・・・？」
「大丈夫大丈夫」
俺は笑ってみせるが、恭の顔は晴れない。
「心配すんなって」
そう簡単に屋根も壊れはしないだろう。
「やっぱり心配だよ」
「見てろって」
心配している恭を後ろにして窓をくぐる。
「よっと」
自分の部屋の窓を開けて自分の着替えを取って恭の部屋に戻る。
「ただいま」
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