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落とし穴-野良side③-にしおりをはさみました!
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落とし穴-野良side③-
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金井社長の
ストレートな言葉に
とてもドキドキしてしまった
それと同時に
チクリと胸が痛んだ
男だから
女だから
関係ない
そんな簡単に
言われると
僕が抱えている
悩みの種が
馬鹿みたいに感じられた
僕も
素直に
なれたらいいのに
金井社長のように
真っ直ぐに
気持ちを吐き出せたら
どんなに楽だろう
けれど
僕にはそんな勇気はない
蔑みの目を向けられるのが怖い
拒絶されるのが怖い
良いように弄ばれるのも怖い
勇気がないくせに
プライドだけは
いっちょ前で
更に厄介だ
「金井社長…お気持ちはとても嬉しいです。
でも
僕好きな人がいるんです。
とてつもなく焦がれて
追っかけている人が……」
金井社長は
僕の言葉に
顔色一つ変えずに
こう言い放った
「知っているよ
野良君が誰の為に頑張って
営業成績を上げているかなんて
でもね野良君
私の好意を断れば
君の好きな人が
がっかりするんじゃないかな?
だって
もう誰も野良君と
取引してくれなくなるんだもの」
金井社長は
悪魔のような微笑みを僕に向けた
あぁ
これは
逃げられない
金井社長の罠だったんだ
きっと
僕だけの成績だけじゃなくて
関東エリアを取り仕切る
金井社長なら
他の人にも圧力をかけて
潰すくらいわけないのだろう
僕には
選択肢なんてない
yesを選ぶ他に………
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